【JO1メンバー分析・鶴房汐恩】誕生日にデビューの座をゲット!「持ってる」のはスターの証
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

JO1のツンデレキャラ 「黒王子」の異名を持つ鶴房汐恩

3月4日にシングル『PROTOSTAR』でデビューし、国内のオリコンチャートはもちろん、香港や台湾など5カ国のiTunes総合チャートで1位を総なめにするなど好スタートを切った11人組グローバルボーイズグループJO1(ジェイオーワン)。

彼らは韓国で社会現象を巻き起こしたオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズの日本版である『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれたグループで、「国民プロデューサー」といわれる一般視聴者の投票により選ばれた。

このJO1で主にラップパートを担当しているのが、滋賀県生まれ神戸育ちの19歳、鶴房汐恩(つるぼうしおん)だ。
低音にちょっとオラオラ系の力の抜けたラップスタイルが魅力。それは、8月26日にリリースされる2ndシングル『STARGAZER』でもいかんなく発揮されている。

鶴房自身は、『STARGAZER』収録曲の中でヒップホップ調でラップが際立つ「So What」がお気に入りだそう。「全体的にいかつくて、僕が思うに、ライブで一番盛り上がる曲になるんじゃないかな?」と『STARGAZER』のショーケースで述べていた。

鶴房は韓国の大手芸能事務所にスカウトされ、高校を中退して韓国に渡り、2019年3月までの10カ月間をK-POPアイドルになるための練習生として過ごした経験を持つ。帰国後は、現在彼らが“ファミマフラッペサポーター”に就任しているファミリーマートでアルバイトをしながら、『PRODUCE 101 JAPAN』に参加。
最終順位5位でJO1入りを果たした。

JO1では白岩瑠姫が白王子、鶴房汐恩が黒王子と例えられるように、少女マンガの王子様のようなキラキラ感を持つ。超小顔のベビーフェイスという見た目に反して、長年水泳をやっていたからか肩幅が広く、身長178センチとガタイがいい。顔はチワワ、身体はグリズリー(クマ)という意味の「チワズリー」というあだ名も持っている。

黒王子という異名からもわかるように、ツンデレキャラ。『PRODUCE 101 JAPAN』放送時のキャッチフレーズは、「永遠の反抗期」だったが、これは初回のクラス分けテストでのぶっきらぼうな受け答えに、A-NONトレーナーから「態度がよろしくない」と指摘されたことに由来する。


学生時代も彼に対しての評価は中間がなく、好きか嫌いかの両極に別れていたそうだが、良いヤツなのに知らない人にはちょっと誤解されてしまうタイプのよう。しかし番組が進むにつれて、反抗的な態度は、実はがむしゃらの裏返しだとわかってくるし、仲間が脱落するたびに人目をはばからずに泣く姿を幾度となく見せるようになる。

愛用していたネックレスを脱落した仲間に託したり、別の脱落した仲間の指輪を大事に身に着け、「彼らがいなかったら、今の僕はいません」とファイナルで仲間たちの名前を挙げるなど、実はとても情に厚く、人間的な一面があるのがわかる。


また、『PRODUCE 101 JAPAN』1分PRで、かわいいとはいえない宇宙人着ぐるみで登場したことから(これはデビュー後の「無限大(INFINITY)」の練習動画にも登場する)、お祭り男タイプであることもわかる。

ジンクスをも打ち破る「持ってる男」

そしてもうひとつ言えるのは、鶴房は「持ってる男」だということだ。『PRODUCE 101』の初回放送は、1から101までの番号が書かれた椅子の置かれた巨大なセットが登場する。
ピラミッド型のセットの頂点にあるのは、豪華な1位の座。

自分にどれくらいの自信を持っているかを測るように、練習生は自分の好きな順位に着席するのだが、歴代シリーズを通して「初回に1位の席に座った練習生は、デビューできない」というジンクスがある。

【JO1メンバー分析・鶴房汐恩】誕生日にデビューの座をゲット!「持ってる」のはスターの証
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しかし彼は、一番最後に登場し「1位狙っていくんで!」と宣言をして一番上の席に座り、これまでのジンクスを打ち破り、見事にデビューを手にいれた。

1位宣言をするだけに、本場K-POP事務所での経験をいかんなく発揮した。デビューできる11人は、国民プロデューサーの投票累計で決まるのだが、各評価で1位になるとベネフィットが与えられる。

デビュー圏内である上位に入るためには、ベネフィットを獲得するのが近道なのだが、常に上位をキープしてきた鶴房は、ベネフィットなしで最終5位を獲得した。
しかもファイナルのデビューメンバー発表の日が、自身の19歳の誕生日というのも実力だけじゃなく「持ってる男」と思わざるを得ない。

やんちゃで人情家の黒王子、そして「持ってる男」鶴房汐恩。歌とダンスだけでなく、JO1メンバーになってから本格的に始めたラップの実力も成長中。鶴房汐恩、白岩瑠姫、木全翔也という異なる魅力のラップラインは、かなり、クセになる。
(坂本ゆかり)

【特集TOP】JO1 メンバーの素顔は? 『PRODUCE 101 JAPAN』から飛び出した11人の魅力を分析

Profile

JO1(ジェイオーワン)


I.O.I、Wanna One、IZ*ONE、X1らを輩出してきた韓国のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した、豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人からなるボーイズグループ。

2020年3月4日にリリースしたデビューシングル『PROTOSTAR』が発売初週に32.7万枚を売り上げ、「オリコン週間シングルランキング」(3/16付)で初登場1位を獲得。iTunes総合チャートでは香港や台湾など5カ国で1位を総なめにするなど、一躍スターダムにのし上がった。


8月26日には2ndシングル『STARGAZER』を発表する。

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