
演出家としてもセンスを発揮する堂本光一
2021年1月1日で42歳の誕生日を迎えた堂本光一。長年に渡って続けてきた舞台『Endless SHOCK』の公演期間中に中止を余儀なくされた2020年。しかし、堂本率いるカンパニーは、SNSを活用、ネット配信と、様々な手段を使って笑顔や作品を届けてくれた。【関連記事】『Endless SHOCK』座長・堂本光一はコロナ禍に舞台とどう向き合ったのか
2000年11月初演の舞台『Millennium SHOCK』から続く『Endless SHOCK』。堂本はこの作品でミュージカルの国内単独主演記録を保持している。今年10月には『Endless SHOCK -Eternal-』を無観客配信を行った。本編の3年後を描いたスピンオフ作品だ。
12月には、2021年2月4日から帝国劇場で舞台『Endless SHOCK -Eternal-』を上演することを発表した。本編の映画『Endless SHOCK』を期間限定で映画館で公開し、同時期にスピンオフ作品を帝国劇場で上演。主演を務め、構成・演出を担う者として新たな挑戦が続く。
12月の舞台『Endless SHOCK -Eternal-』の記者会見、音楽やエンタメ雑誌等で語った中で、「そのときにできることを全力で」「やれることをやれるように」という、堂本の前向きで、現実的な言葉が印象に残っている。
エンターテイナーとして
そんな中、今年8月に放送された『音楽の日2020』(TBS系)では、生放送でKinKi Kidsの楽曲を2曲披露したのだが、堂本は途中からジャニーさんに変身。キャップとサングラス、ジャケットをはおって、ものまねを挟みながら披露した。「フラワー」では歌詞の一部を変えたり、「中居も歌いなよ」と司会者を巻き込んだり。生放送でさらっと楽しませてくれた。
演出家として
自ら舞台に立ち続ける一方で、後輩の舞台にも寄り添う。King&Princeの岸優太、神宮寺勇太の舞台『DREAM BOYS』では、堂本は昨年の演出補佐から、今年からは正式に演出として携わっている。そんな中、12月にキャストの一人の休演が決定した。それを受けて会員制の有料ブログでは、演出の立場から言葉を残した。有料サイトなので引用は避けるが、それは舞台に立つ人の責任、プライドに触れた内容で、未来ある若者の可能性を潰すことなく、期待を込めた言葉で締めくくった。直接的な表現ではないが、厳しくも愛情に溢れた言葉で綴った。
目指す先に、第一線を走り続ける背中があり、時には厳しく愛情のある言葉をかけてくれる人の存在、環境があることを羨ましく思った。

少年隊の舞台を2回目から観てきたという堂本(※1)。植草克秀、錦織一清の退社、そして3月末には親友であるTOKIO長瀬智也も新たな道に進むことを発表している。亡き恩師の旅立ち、先輩や仲間の巣立ち、環境が目まぐるしく変化していく。
今年7月に、第45回菊田一夫演劇賞を受賞した。「SHOCK」シリーズの20年にわたって牽引してきた個人の功績に対して贈られたもので、「ジャニーさんと一緒に作り上げてきたものの良さを、今後も絶対になくしてはならない」とのコメントが報じられた。
舞台を演出する際は「ジャニーさんだったらどう思うか」と問うていると堂本。きっと後輩の中にも「光一さんだったらどうするだろう」と、考えを巡らせている人もたくさんいることだろう。
映画『Endless SHOCK』は2月1日(月)から2週間限定での公開が予定されている。
42歳のお誕生日おめでとうございます。
※参考
「日経エンタテインメント!」(日経BP社/2021年1月号)
「音楽と人」(株式会社音楽と人/2021年1月号)
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柚月裕実
Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。
@hiromin2013