『ネメシス』思わぬ人物から突然、出生の秘密を告げられたアンナ（広瀬すず） 急展開に視聴者もびっくり

※本文にはネタバレがあります

『ネメシス』第7話　嘘と裏切り

櫻井翔演じるポンコツ探偵・風真尚希と、広瀬すず演じる天才過ぎる助手・美神アンナがバディを組み、超難解事件を解決していくドラマ『ネメシス』（日本テレビ系 / 日曜よる10時30分〜）。第7話では、アンナの出生の秘密が明らかに。まさかの急展開をみせた。

【前話レビュー】『ネメシス』19年前の事故にぐっと近づいた第6話　真木よう子がミステリアス……！

「さっきの依頼、引き受けてもいい。だが、一つだけ条件がある。うちの助手の美神アンナに19年前の事件についてはしゃべらないこと」。

栗田一秋（江口洋介）がジャーナリストの神田凪沙（真木よう子）からの依頼を引き受ける変わりに条件を提示した。

急展開をみせた第7話。前回、タジミンこと多治見一善（柿澤勇人）と風真がラップをしていたのが嘘のよう。前回の事件に続いて神田凪沙が登場し、人体実験の真相のカギを握るコンサル会社社長・烏丸（宇野祥平）の調査を、ネメシス探偵事務に依頼。それを受けて調査に乗り出した風真。ニコンのカメラを構え、烏丸の動向をキャッチするのだが、一体どういうわけか瓶底メガネに学ラン姿。

料亭にみせかけた賭場に出入りする烏丸の動向をキャッチし、烏丸のスマホを奪おうという手っ取り早い手段をとることにしたネメシス。今回、助っ人として協力を依頼しに向かった先は、横浜中華街の一角にある館。元凄腕の詐欺師で、現在はマジシャンとして活動する緋邑晶（南野陽子）に協力を仰いだ。昔、弟子入りしていたという風真。飼育員からマジシャンまで、本当にいろいろやってるな……。

金髪を大きく緩めに巻いたセミロング、耳には大振りのゴールドのイヤリング、しっかりと赤い口紅をのせたかなり派手なメイクの緋邑。稼働は1日半、ギャラは150万を先払いという条件を提示したが、コーヒーにいれた角砂糖のマジックを見破って交渉成立。

アンナが緋邑の言葉をしっかり捉え、トリックを見破ったおかげ……ではあったが、アンナのスマホが緋邑の手に。さすがは元詐欺師のマジシャン。「コツは相手の意識をそらすこと、そして仕込みをしっかりすること」。じつは緋邑の館に向かう途中にぶつかってきた老婆が緋邑だった。

館を出ると、そこには風真の元同僚である大和猛流（石黒賢）が。声をかけてアンナを紹介した。「そうだ風真、タチバナ教授はいま……」大和の会話を遮るようにして「それはまだ、連絡します」。怪しむアンナ。

一方、栗田も凪沙からアンナに対する姿勢を指摘される。この辺りからチームネメシスが少しずつグラグラと崩れいった。

ゲームにバトル、大活躍のアンナだったが……。

今回、あらゆる能力をフル稼働させたアンナ。マジックを習得し、烏丸が出入りする賭場に潜入。覚えたてとは思えない手つきで手札をさばき、ゲームを進める。可愛らしさを残しつつ勝ったり負けたり。

「1点10万でどうですか？」と風真を質に入れて続ける。臓器が売られるかもしれない恐怖におびえる風真をよそに大きな勝負に出た。レートを引き上げてここでマジック。掌にシリコンのようなポケットをつけた単純なトリックだった。

警察をうまく利用しながら烏丸を連れ出すことに成功した。ここから烏丸とチームネメシスの攻防。道具屋の星憲章（上田竜也／KAT-TUN）のスマホ充電器にみせかけてデータを抜き出すアイテムを設置、リュウ楊一（加藤諒）も料理を提供しつつ一芝居を打つ。

残念ながら烏丸はもう一つのスマホを所持。着信があって状況が一変した。アンナを捕まえろと指令が下った。買い物にでかけたアンナに、「迎えにきました、どうぞ」と立ちはだかったのは志葉（板橋駿谷）。番長となつが横浜で対決……朝ドラ『なつぞら』の面々にSNSでは「懐かしい！」「高校の同窓会」などの投稿が寄せられていた。その後もWOWOWドラマ『ドラマWスペシャル あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-』でも共演と、プライベートでも仲が良いという二人。バトルシーンではあるものの、正面から思いっきりぶつかっていく姿は、迫力があって物語の流れとは関係なくスカッとするシーンだった。

さて、鳥丸のスマホを星憲章が解析した結果、K-Laboと書かれた隠しファルダが。それに端を発し、風真は凪沙に秘密を明かしてしまう。

隠し続けるわけにいかないという風真に、栗田は「それはおまえが決めることじゃないだろ」。すると風真は人が変わったように「だったら社長が決められるんですか！ あの事件に全て投げうってきたの俺ですよ？ 20年間！ どんだけ人生捧げてきたか」。珍しく声を荒げていた。その言葉に、風真がこれまで様々な職種に就いてきた理由が込められていたように思う。

数々の事件を解決してきただけに、栗田と風真の変化を察したアンナ。一方、凪沙は事務所のPCを見て、K-Laboのフォルダのメールが大和からのものだと知ってしまう。ここから、点と点が線になっていた。


19年前の事故現場に、大和と凪沙。そして風真。怒りを露わにした風真に、大和は「GE10.6は素晴らしい才能を持っているようだね、さすがは立花教授だ」と語りかける。

そして車の後部座席からはアンナが登場。大和は続けて、アンナが世界初のゲノム編集ベビーであることを告げてしまった。
怪しんでいたものの、突然、思わぬ人物から事実を告げられたアンナ。悲しむでもなく、驚いたような、解釈が追いつかない様子で何とも言えない表情をしていた。

第8話のタイトルは「20年目の告白」。アンナと父・始は会えるのだろうか。


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※第8話のレビューを更新しましたら、エキレビ！のツイッターにてお知らせします

番組情報

日本テレビ系
『ネメシス』
毎週日曜よる10時30分〜

出演：広瀬すず　櫻井翔
江口洋介　仲村トオル　真木よう子　橋本環奈　石黒賢　山崎紘菜　上田竜也　大島優子　勝地涼　中村蒼　富田望生

総監督：入江悠
監督：片桐健滋 / 岸塚祐季
脚本：片岡翔 / 入江悠
音楽：横山克

製作著作：日本テレビ

番組サイト：https://www.ntv.co.jp/nemesis/