岸田文雄総理は4日の記者会見で日米関係について「国賓待遇での公式訪問の招待があった」とし「こうした機会も通じ、緊密な連携を一層深めていきたい」と日米関係を深化させる考えを述べた。


 岸田総理は「国際社会が緊迫の度合いを高める1年の中にあって、日米関係の重要性はますます高まっていくと感じている。

米国における選挙とか国内情勢についてコメントすることは控えるが、米国においても日米関係の重要性については党派を超えて共通の認識が存在すると考えている」との認識を示し「我が国をめぐる安全保障環境は一層厳しさを増している。こういったことを考えても両国の連携強化の重要性はますます高まっていく」とした。


 また「国賓待遇での訪米を通じて両国の緊密な連携を示していくとともに、日米韓、日米豪印等の枠組みでの首脳外交を通じ、パートナー国との連携を強化していく」と述べた。


 一方、日中関係については「東シナ海あるいは南シナ海情勢を含め、数多くの課題あるいは懸案が存在する。その中にあって、主張すべきは主張し、国際社会の一員として責任ある行動を求めつつ対話を重ね、環境をはじめ協力すべき課題については協力していく、こうした建設的かつ安定的な日中関係を双方の努力によって構築していく、これが政権での一貫した考え方だ」とした。


 また「昨年11月の日中首脳会談でも、こうした基本的立場を習近平国家主席に直接伝え、大きな方向性を確認した。

引き続きあらゆるレベルでの意思疎通を重ねつつ、建設的かつ安定的な日中関係構築に向けて努力していきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)