立憲民主党の小西洋之参院議員は岸田文雄総理が施政方針演説で改憲に従来以上に積極姿勢を示したことに1日までに岸田総理は「総裁選のためになりふり構わず『議員任期の延長改憲』の条文案づくりに突き進もうとするだろう」と強く総理の姿勢、改憲推進派の動きをけん制した。


 小西氏はXで岸田総理がわざわざ施政方針演説で「自民党総裁として申し上げれば」とし改憲に触れ、総理は「総裁任期中に改正を実現したいとの思いに変わりはなく、議論を前進させるべく、最大限努力したいと考えています」と改めて表明したことを紹介。


そのうえで総理が「今年は条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速してまいります」としたことに小西氏は「総裁選のためになりふり構わず『議員任期の延長改憲』の条文案づくりに突き進もうとするだろう」と強く総理の姿勢と改憲推進派の動きをけん制した。


 そのうえで「2009年の政権交代後の自民党が安倍総裁の下で極度の右傾化をしたように、自民党の派閥解散は改憲のブレーキにはならない可能性があることを警戒すべきだ」と警鐘を鳴らした。


 小西氏は「衆院憲法審の自民、公明、維新、国民は条文案作成の『機関』設置を主張している」とし「議員任期の延長改憲は戦前の権力暴走の反省を基に創られた参議院緊急集会(54条)を法解釈ですらない憲法違反の暴論によって曲解して行うという壊憲であり、国会議員が国民を騙して行う壊憲であり、日本の法の支配、立憲主義を崩壊させる世界史にも例のない空前の暴挙だ」と批難した。(編集担当:森高龍二)