8月31日(火)に写真集『消極的な華やかさ』(竹書房)を発売するとともに、グループから卒業をする乃木坂46渡辺みり愛。2期生の最年少メンバーとして13歳で加入し、濃密であっという間の時間を過ごした彼女はどんな想いで卒業を決めたのか? 今回、写真集の魅力とともに話を聞いた。


【写真】乃木坂46からの卒業を控える渡辺みり愛 撮り下ろしショット

──卒業を目前に控えた今の気持ちは?

渡辺 めちゃくちゃ寂しいです。みんなは(真夏の全国)ツアーをやっているけど、私は参加していないので。メンバーに会えないし、ご当地のグルメをみんなで食べるという醍醐味を味わえないし。そういうことで「卒業するってこういうことなんだな」って実感してます。あと、「乃木坂46の渡辺みり愛です」って挨拶することもなくなるから、そのカウントダウンが始まっていると思うと、そういうことも寂しいです。

──卒業記念の写真集を出すと聞いて、どう思いましたか?

渡辺 念願だったので嬉しかったです。
まず考えたのは、たくさんの方が興味を持っていただけるような写真集にするためにはどうしたらいいんだろうということでした。その結果、テーマから何から、スタッフの皆さんにお任せしようと思いました。私は伊藤万理華さんの写真集が好きなんです。自分の写真集もそうしたかったけど、「周りの方が思う渡辺みり愛」に合わせた方が皆さんの目に留まるだろうし、それが正解なんだろうなと思って。私が言ったことは、「肌見せは多い方がいいです」だけで、コンセプトから衣装まで、すべてお任せしました。

──北海道と東京で撮影したとのことですが、北海道に縁があったとは知りませんでした。


渡辺 それは言ってきませんでしたから(笑)。生まれは東京で、おばあちゃんが今も北海道に住んでいるんです。

──お気に入りページは?

渡辺 最後の方に、北海道の私と東京の私が見開きで載っているページがあるんですけど、自分的にはエモーショナルなページです。ここを見て、何かを感じ取っていただけたら嬉しいです。

──乃木坂46のメンバーが写真集を出すと、囲み会見で自己採点をするのが恒例になっています。渡辺さんは何点をつけますか?

渡辺 えー! 難しい……(しばし熟考)。
点数はつけられないけど、今までのメンバーの写真集の中でも最高の出来だと思います(笑)。

──1年半前から卒業を考えていたそうですね。1年半前といえば、ちょうど新型コロナウィルス感染拡大防止のためにステイホームが始まった時期です。

渡辺 そうなる前から薄々考えてはいました。卒業する理由ってひとつじゃなくて、いろんなものが積み重なった結果なんです。いくつものかけらが集まって、その先にあるもの……という感じです。


──年齢と関係はありますか?

渡辺 あります。もっと乃木坂46にいることはできました。でも、21歳にもなると、友達が就職活動を始めたりするじゃないですか。自分も第二の人生じゃないけど、違う世界で違う経験をした方がいいんじゃないかと思うようになったんです。何がやりたいかはまだ決まっていません。でも、とりあえず飛び出してみてもいいんじゃないかって。
私は阿部慎之助さん(読売巨人軍二軍監督)を尊敬しているんですけど、阿部さんって「まだできる」と惜しまれながら引退したんですね。その姿がカッコいいなと思っていました。私はここ数年でダンスを認めていただけるようになりました。でも、「これからだよね」と言われているうちに去っていくのがカッコいいなと思いました。

──これから乃木坂46に対して貢献してくれるものとばかり思っていました。

渡辺 余力を残して卒業したかったんです。
その余力は後輩たちにあげよう、と。「まだこれから」と言われているうちが花ですから。

【後編はこちら】乃木坂46 渡辺みり愛「卒業も悪いもんじゃない」幸せだった8年間のアイドル生活

▽渡辺みり愛 1st写真集『消極的な華やかさ』(竹書房)
発売日:8月31日(火)