「綺麗なお姉さん系コスプレイヤー」として人気を博すコスプレイヤーのJILL。コスプレイヤーとしての活動はもちろん、その衣装・プロップスを制作、自らの写真集の編集をこなし、近年はアパレルブランド「CHORD」の洋服デザインや老舗メイド服ブランド「CANDY FRUIT」とコラボしたメイド服のデザインの担当、撮影会のプロデュースをこなすなど、多彩な才能を輝かせている。
(前中後編の中編)
【写真】上品な雰囲気を漂わせるJILLの"美麗"撮り下ろしショット
──コスプレをする上で第一歩にして大きな壁、衣装の用意。中学生ですと、高価な既製品を買うのは難しかったと思いますが、どのように準備を?
JILL とにかく母にメチャクチャにごねまくって、ミシンを買ってもらいました(笑)。
──まさかの初コスプレがミシンスタート!!
JILL この頃、既製品が売っているとは思ってもいなかったので(笑)。裁縫は家庭科レベルでしたが、とにかく自分で作ってみよう!と、図書館で型紙の本を借り、しまむらで改造しやすそうな激安の服を買ってきて、とにかく見様見真似で衣装作りをやりました。
──初参加したイベントは、JILLさんがコスプレに出会った「TOKYO GAME SHOW」。反応はどうでした?
JILL これが、初回から囲みになってビックリしました。
──中学生2年生への囲み……すごいことですが、メチャクチャ危ない!
JILL 今考えたら危ないですよね(苦笑)。とはいえ初コスプレは楽しかった。コスプレしているキレイな方々と一緒に私も混ざっているのが、なんか心地よかったんですよね。友だちと一緒に行ったので、お互いに写真を撮り合い、それを携帯のブログに乗せ合って、友だち同士で秘密の楽しみを共有しあっていたのも、楽しさにつながりましたね。
──それからコスプレにのめり込んでいった?
JILL いえ、中学卒業と同時にバンドにハマり、その流れでゴスロリ服が好きになって、そっちの方へと流れていっちゃったんですよね。
──ゴスロリ・バンギャの聖地ですからね、神宮橋。というより、ゴスロリも自作していたんですか!? フリルやパニエなど織がとにかく多く細かいので、相当大変だったのでは?
JILL それでもなんとか作りました。母は服屋さんでは買ってくれないのですが、ユザワヤに行くと材料を買ってくれる人で。私のやることは基本的に許してくれている、と言いますか、「何かやっているな」とは思われていたみたいで。
──お母様の影ながら(?)の応援もあり、コスプレを離れつつも自分で創作する楽しみは失わなかったと。高校ではどういう歩みを?
JILL 「人と同じことを絶対にしたくない!」という中二病を炸裂させた結果、美術系の高校に進学しました。よくよく考えると「人と違う道って何?」という感じですけどね(笑)。しかも美術系の学校と言っても、専修学校で、絵を描くとか彫刻を作るのではなく、色彩感覚や哲学的なものを教わってきて。すごく自分の身になりましたね。
──一度離れたコスプレ、何がキッカケで戻ることになったのですか?
JILL 離れていたとは言っても、『涼宮ハルヒの憂鬱』が流行ったから「ハルヒやろう!」みたいに、「コスプレをやりたい!」欲が湧いてきたときは、スッとやってはいたんですね。そうしたスポット参加のたびに、湯澤さんを始め様々なクリエイターさんと知り合い、良くしていただくようになるんです。
──そして2015年頃から本格的にコスプレを再開されます。以前以上にコスプレに深くのめり込んでいった要因ってなんでしょう?
JILL なんだろう?……会社でのストレス(笑)?
──切実な理由ですね(笑)。
JILL やはり仕事を始めると、会社と家の往復だけで時間が過ぎていくんです。外に出て何かをするのは楽しいですし、そこで自分の好きなものを通じて人と新しい関係を築いていくのが、私にとっての楽しみになっていったんですよね。
【後編はこちら】多彩すぎるコスプレイヤー・JILL、同人写真集は「週刊誌のグラビアに呼ばれたい私の妄想」
▽JILL
Twitterのフォロワー数が18万人を超える人気コスプレイヤー・JILL。コスプレ活動だけでなく、衣装制作や撮影会プロデュースなど多彩な才能で活躍。昨年6月には1st写真集『Baby’FlashBack』(インテルフィン)を発売し、活躍の幅を広げている。
2021年9月11日(土)から26日(日)まで初の個展となる「JILL×湯澤祐紀 写真展BABY’Flashback」をAtelier Y恵比寿にて開催。詳細はTwitter等にて。
Twitter:@JILL_mw
Instagram:jill_g.e
jill-mw.amebaownd.com
その多彩な才能の裏側から、コスプレを始めたキッカケなど、謎に包まれたJILLの素顔に迫っていく。
(前中後編の中編)
【写真】上品な雰囲気を漂わせるJILLの"美麗"撮り下ろしショット
──コスプレをする上で第一歩にして大きな壁、衣装の用意。中学生ですと、高価な既製品を買うのは難しかったと思いますが、どのように準備を?
JILL とにかく母にメチャクチャにごねまくって、ミシンを買ってもらいました(笑)。
──まさかの初コスプレがミシンスタート!!
JILL この頃、既製品が売っているとは思ってもいなかったので(笑)。裁縫は家庭科レベルでしたが、とにかく自分で作ってみよう!と、図書館で型紙の本を借り、しまむらで改造しやすそうな激安の服を買ってきて、とにかく見様見真似で衣装作りをやりました。
──初参加したイベントは、JILLさんがコスプレに出会った「TOKYO GAME SHOW」。反応はどうでした?
JILL これが、初回から囲みになってビックリしました。
──中学生2年生への囲み……すごいことですが、メチャクチャ危ない!
JILL 今考えたら危ないですよね(苦笑)。とはいえ初コスプレは楽しかった。コスプレしているキレイな方々と一緒に私も混ざっているのが、なんか心地よかったんですよね。友だちと一緒に行ったので、お互いに写真を撮り合い、それを携帯のブログに乗せ合って、友だち同士で秘密の楽しみを共有しあっていたのも、楽しさにつながりましたね。
──それからコスプレにのめり込んでいった?
JILL いえ、中学卒業と同時にバンドにハマり、その流れでゴスロリ服が好きになって、そっちの方へと流れていっちゃったんですよね。
毎週のように自作のゴスロリを着て、原宿の神宮橋に行っていました(笑)。
──ゴスロリ・バンギャの聖地ですからね、神宮橋。というより、ゴスロリも自作していたんですか!? フリルやパニエなど織がとにかく多く細かいので、相当大変だったのでは?
JILL それでもなんとか作りました。母は服屋さんでは買ってくれないのですが、ユザワヤに行くと材料を買ってくれる人で。私のやることは基本的に許してくれている、と言いますか、「何かやっているな」とは思われていたみたいで。
──お母様の影ながら(?)の応援もあり、コスプレを離れつつも自分で創作する楽しみは失わなかったと。高校ではどういう歩みを?
JILL 「人と同じことを絶対にしたくない!」という中二病を炸裂させた結果、美術系の高校に進学しました。よくよく考えると「人と違う道って何?」という感じですけどね(笑)。しかも美術系の学校と言っても、専修学校で、絵を描くとか彫刻を作るのではなく、色彩感覚や哲学的なものを教わってきて。すごく自分の身になりましたね。
──一度離れたコスプレ、何がキッカケで戻ることになったのですか?
JILL 離れていたとは言っても、『涼宮ハルヒの憂鬱』が流行ったから「ハルヒやろう!」みたいに、「コスプレをやりたい!」欲が湧いてきたときは、スッとやってはいたんですね。そうしたスポット参加のたびに、湯澤さんを始め様々なクリエイターさんと知り合い、良くしていただくようになるんです。
ある日、湯澤さんがイベントに行って撮影してきたと、写真を見せてくれたんですよ。みなさん、私がやっていたころとは比べ物にならないぐらいクオリティーが高く、しかもメチャクチャ可愛くて。「いいなあ!」と思ったんですよ。
──そして2015年頃から本格的にコスプレを再開されます。以前以上にコスプレに深くのめり込んでいった要因ってなんでしょう?
JILL なんだろう?……会社でのストレス(笑)?
──切実な理由ですね(笑)。
JILL やはり仕事を始めると、会社と家の往復だけで時間が過ぎていくんです。外に出て何かをするのは楽しいですし、そこで自分の好きなものを通じて人と新しい関係を築いていくのが、私にとっての楽しみになっていったんですよね。
【後編はこちら】多彩すぎるコスプレイヤー・JILL、同人写真集は「週刊誌のグラビアに呼ばれたい私の妄想」
▽JILL
Twitterのフォロワー数が18万人を超える人気コスプレイヤー・JILL。コスプレ活動だけでなく、衣装制作や撮影会プロデュースなど多彩な才能で活躍。昨年6月には1st写真集『Baby’FlashBack』(インテルフィン)を発売し、活躍の幅を広げている。
2021年9月11日(土)から26日(日)まで初の個展となる「JILL×湯澤祐紀 写真展BABY’Flashback」をAtelier Y恵比寿にて開催。詳細はTwitter等にて。
Twitter:@JILL_mw
Instagram:jill_g.e
jill-mw.amebaownd.com
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