世界的デバイスメーカー・RAZERと日本人女性として初めてパートナーシップを結んだストリーマーのyunocyが9月27日、1st写真集『_inter/face』(白夜書房)を発売した。後編では近年注目を浴びるストリーマーの仕事について語ってもらった。


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yunocyの人生はゲームとともにあった。父親や親戚がゲーム好きだったこともあり、幼少期からゲームには慣れ親しんできた。高校時代は学校よりもゲームセンターが憩いの場だった。

「高校には行っていたんですけど、ギャルが多い学校で(笑)。私も見た目は派手だったんですけど、中身はもう完全にゲームオタクだったんで、ゲーセンの方が居心地がよくって。文化祭とか、修学旅行とかは休みましたね」

高校2年生の頃に撮影会のモデルになったことをきっかけに、グラビアアイドルとして芸能界デビューする。
ただ当時からグラビアよりも、ゲームの仕事が多かった。ストリーマーとなったのは自然なことだった。

「ずっとゲームのお仕事も多かったですし、グラビアを始める前から、ゲーム会社に着くのが目標でした。だからストリーマーは天職ですね」

きっぱりと言い切るyunocyの顔からは、充実感がうかがえる。

ここ数年はeスポーツの盛り上がりや、ストリーマーや芸能人によるゲーム配信も人気となり、ゲームを取り巻く環境も変わってきた。

「前は『ストリーマー? 何?』という感じだったんですけど、今はストリーマーと言って、すぐ何かわかってもらえることが増えました。
周りのタレントがメインの方でストリーマーにシフトした人も増えました。あとゲームのイベントが本当に増えたので、楽しいですね」

一方で注目度が高まったことで、人気ストリーマーが配信中のひと言で炎上し、それがネットニュースになり騒動となることも増えた。yunocy自身も配信には気をつけているという。

「配信中の言動には怖いので気をつけていますね。ゲームやるときって、知らない人とパーティーを組んで遊んだりするので、そういう時の発言にも気をつけてはいます」

ゲームの配信は1日10時間を超えることもざらだ。体力的にきつい場面も少なくないという。


「長い配信となると途中で腰も、肩も、首も痛くて『もう死ぬかもしれない』となります。ただゲーム中は集中しているので、体の痛みを感じなくなるんですけど、ちょっと休憩を入れると体がやばくて(苦笑)」

特にyunocyの悩みとなっているのが睡眠だ。

「ゲームって長いと10時間以上やるじゃないですか。その10時間はずっと座った姿勢なので、脳は疲れてるけど、体は疲れていない。だから全然寝られないんですよ。私はもともと眠りが浅いんで、配信が終わった後に寝ると、配信する夢を見るんですよ。
それが結構悩みです。夢の中で配信して、また起きて配信をするみたいな。ちょっとおかしくなっちゃいそうな時はありましたね(笑)」

一方、ストリーマーとしての楽しみも多い。その一つがさまざまなゲーム大会への参加だ。

「大会に勝った時のアドレナリンはすごいです。大会の練習も大変な時もあります。
全然苦手なゲームに挑戦するのはやっぱり大変ですし、参加メンバーとは本気でみんなちゃんとチーム練習とかしているんで、結構ケンカになったりすることはあります。練習中に泣いたことも何度もあったんですけど、でも本番の達成感、興奮であるとか、普通に生きていたら味わえない経験がたくさんできている気がします」

そして、何より配信を通してのファンとの交流が何よりも楽しいという。

「ストリーマーになったことで、ゲーマーのリスナーさんがたくさん増えました。ゲームが大好きなので、みんなとゲームの話ができるのはやっぱり楽しい。配信をやっているとプライベートがなくて、もちろんつらい時もあったり、配信に人が来てくれない時は少し落ち込むときもありますけど、今は一定数来てくれる方がいる。配信することは、みんなのところへ遊びに行っている感覚に近いかもしれないです」

「『寂しいから飲みに行こう』と同じ感覚で、『寂しいから配信つけよう』という感覚です。
人恋しい、寝られない、疲れた、話を聞いてほしい、だから配信しようと思う。配信のリスナーが友達みたいな感じになっていますね」

今回の写真集でも、ゲーマーのファンを意識した。作品の中では水着姿も見せているが、一般のグラビアアイドルの写真集にしてはセクシーさや肌の露出がかなり抑えめだ。

「ファンにはゲーマーの方も多いので、表情もあまりグラビア、グラビアしない、セクシーになりすぎないように気をつけました。がっつりグラビアだと表情もエロい顔という感じですけれど、かっこよくなるようにしました」

yunocy自身はグラビア好きだけに、この内容でいいのか半信半疑だった面もあるという。

「今回写真集も、私的にはそんなに露出が多くないと思っていて、『写真集でこんなに服を着て撮ることがあるんだ』と正直思いました(笑)。でも、ゲーマーの方からの反応は『めっちゃ面積が少ない』となるみたいで、露出について私の感覚がバグってきてるのかなって(笑)」

そんな心配をよそに、イベントでは写真集10冊を購入するファンも多数いた。ストリーマーyunocyとして、今回の写真集の露出レベルは正解だったようだ。

ストリーマーとして充実した時間を過ごすyunocyに「今後やりたいことは?」と質問すると、少し困った顔を浮かべた。

「求められている答えではないと思うんですけど、ずっと変わらず配信したい。今、一番何がしたいかと言われたら『配信』です。おばあちゃんになるまでずっと続けたい。あとはシンプルにゲームがうまくなりたい。最近はいろんなゲームに浮気をしているので、なかなか一つのゲームをやりこむ時間がなくって。配信も今月は100時間くらいしかできてないから、今一番やりたいことは配信ですね」

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