今年3月で結成5周年を迎えるAKB48チーム8。“お兄さん”的存在として彼女たちを支えるのが『AKB48チーム8のあんた、ロケロケ!』(テレ朝チャンネル1)と『AKB48チーム8のKANTO白書バッチこーい!』(千葉テレビ放送)でそれぞれMCを務める和賀勇介と、ドランクドラゴン鈴木拓だ。
今回はチーム8 5周年を記念して2人の対談を掲載。チーム8の魅力や番組での裏話、推しメンへの思いを徹底的に語る!

──お2人は今年1月、TDCでのチーム8コンサートを並んで観賞されたそうですが、鈴木さんと和賀さんは昔から親しかったのですか?

和賀 いえ。太田プロの(お笑い)ライブに拓さんがいらっしゃったことはありましたけど。

鈴木 一緒に何かをやったことはまったくないんじゃないかな? 和賀くんからすれば僕なんてずっと雲の上の存在だから。

和賀 自分で言います(笑)? だから僕と拓さんは“チーム8がつなげた絆”なんですよ。“チーム8がくれた相方”と言ってもいい。

鈴木 いや、アンタの場合は相方がいなくなったけど、こっちはちゃんと相方がいるんだよ(笑)!

和賀 あ、居るんだ。残念だな~。

──(笑)。和賀さんはチーム8結成当初からステージを観てこられていますが、先日のTDCの感想は?

和賀 もう「チーム8、完成したな」と。集大成みたいなものを観せてもらった気がします。1年目なんてダンスもバラバラで「大丈夫なのか!?」と思っていたんですけど、今はもうアイドルのライブとしてちゃんと成立しているんですよね。


──5年で一番変わったところは?

和賀 自信でしょうね。しかも、数人とかじゃなくてみんなが自信を持ってパフォーマンスをしているから、統一感もある。本当にきらびやかなステージでしたね。チーム8は見るたびに成長しているから毎回泣いちゃうんです。

──鈴木さんは今回初めてチーム8のステージを観られたそうですが、いかがでしたか?

鈴木 僕はね、コンサートなんて観に行きたくなかったんですよ。

──と言いますと?

鈴木 コンサートを観たら、メンバーとの接し方が変わってしまうような気がして。僕って『KANTO白書 バッチこーい!』(千葉テレビ)でも悪口を言ったり、人をさげすんで陥れるようなことしかしないじゃないですか(笑)。だけど今回マネージャーが「行きます」って言ってしまったせいでノコノコ観に行ったんですけど、本当にステージでの輝きってすごいんですよね。普段あんなにポンコツだった子たちが一生懸命踊っていて、ウルウル来ちゃって。

──見方が変わってしまったと。

鈴木 はい。例えば高橋(彩音)というポンコツがいるんですけど(笑)、ステージでソロで歌っているのを観たら「うわ~! スターだ!」と思って圧倒された。
メンバーのことを尊敬してしまったんですよ。そうすると、今までメンバーに対して「クソだな」とか悪口ばかり言っていたのがもう言えなくなっちゃって。芸人として僕、死んでしまいましたね(笑)。

──確かに最近の『KANTO白書~』を見ると、鈴木さんの表情が優しくなっていました。

鈴木 ですよね。その収録の後、偉いスタッフの方に「それじゃダメなんだよ!」って叱られました。

和賀 アハハ! でもプロの仕事を見せられると、接し方が変わっちゃいますよね。

鈴木 うん。コンサートを観たことを後悔してる(笑)。

──和賀さんの場合は、メンバーが“スター”になる前からご覧になっているわけですが。

和賀 小栗(有以)ちゃんなんて、最初は本当にそのへんで遊んでいるような子どもでしたから。それが今やAKB48のセンターに立つまで成長して。
濵(咲友菜)ちゃんも、5年前とスタンスは変わってないんだけどキャラを発揮するタイミングとかが上手になっていて、すげぇなって思ったりします。(佐藤ちゃんなんて、もう即、売れていいと思ってますよ。『王様のブランチ』(TBS)のレポーターとか今すぐできると思う。ただ『ブランチ』にはすでに“さとうしおり”(佐藤栞里)がいるから、そこがネックなのかなぁ?

鈴木 僕は関東メンバーとしか一緒に仕事をしていないけど、他のアイドルと比べて泥臭さと言うか「やってやるぞ!」感が非常に強いと感じるんですよ。清水(麻璃亜)なんて、「ババア」とか「ゴリラ」とか言われても果敢にガツガツしてくるし(笑)、左伴(彩佳)の頑張りにもグッと来るものがあります。

和賀 泥臭さや積極性は山田(菜々美)とかも感じますね。あと、小栗ちゃんは一見ふわっとしているんですけど、話を振ると逃げないんですよ。他のメンバーに話を回すという逃げ道もあるのに、ちゃんと自分で言葉を発するんです。責任感を持ってるんだなって感じました。

鈴木 小田(えりな)もそうだよね。みんな頑張ってる! とはいえ、僕が一番推しているのは“栞様”なんですけど(笑)。

──番組内で佐藤栞さんに誕生日プレゼントを渡していましたよね。


鈴木 あのプレゼント、僕の私物ですからね。ちゃんと手紙も付けて、あからさまに栞様をえこひいきしています。清水とかも頑張ってるけど、だからといってメンバー全員を平等に扱うことはしません!

──あんなえこひいきをして、ファンから叩かれませんか?

鈴木 それが、全然叩かれないんですよ! 他のアイドルグループだったら絶対袋叩きにあうと思うんですけど。小栗をないがしろにしても誰も怒ってこないし、むしろ「ありがとうございます!」くらいの感じで(笑)。チーム8のファンの方は、えこひいきも含め1つのショーとして『KANTO白書~』を観てくださっているんでしょうね。ホント、素晴らしいファンの方々だと思います。なのでこれからもどんどん差別していこうと思います!

和賀 すげぇなぁ~。そんなえこひいき、僕は怖くてできない……。

──和賀さんは、岡部麟さんとの関係が取り沙汰されていますが。

和賀 「関係」って(笑)。

鈴木 岡部と何かあったの?

和賀 以前遊園地ロケでジェットコースターに乗る企画があったんですけど、麟ちゃんが「嫌だ! 和賀さん一緒に乗ってください」って言い出して。でも麟ちゃんすごく弱っていて、僕、手を握られたんですよ。


鈴木 ええっ、岡部に!?

和賀 はい。でもさすがにそれはテレビ的にマズいと思ったから「(ジェットコースターの)バーを握りな」って手を持っていこうとしたんですけど、オンエアでは僕が手を握り返したみたいに編集されてて!

鈴木 出た~! 悪いスタッフだ!

和賀 それ以来、「和賀は麟ちゃん推し」というのが定着しちゃって。

──1月の岡部さんのソロコンサートでは、岡部さんと和賀さんでデュエットも披露しました。

和賀 しかもムード歌謡みたいな曲だから、髪をオールバックにして、タキシードを着て。

鈴木 アハハ! だっせぇ(笑)!

和賀 あれは本当に恥ずかしかった。

鈴木 それは恥ずかしいよね。我々芸人、特にツッコミ側の人間は“歌う”とか“踊る”とかキツイ! しかも相手はプロだからね~。

──じゃあ、鈴木さんは佐藤栞さんとデュエットとか……。

鈴木 嫌~! 絶対やらない!! 歌を歌うくらいなら仕事辞めます!!

和賀 嫌がれば嫌がるほどやらそうとしますよ、あのスタッフ(笑)。

──さて、お2人が今後チーム8に期待することは?

和賀 僕は、チーム8で音楽番組とかに出てほしいんですよね。チーム8の楽曲もあるし、出てもおかしくないと思うんです。5年もやっているわけだから、そろそろいい頃なんじゃないかって。


鈴木 うんうん。そのためにはチーム8の存在をもっと一般の人に知ってもらわなきゃいけないんだろうね。そうなると、やっぱりバラエティをもっとやらなきゃダメなのかなって思います。例えば息の長い某男性アイドルグループって、バラエティで一気に知名度を上げて国民的スターになったと思うんですよ。だから絶対そこは避けて通れないと思う。そのためなら僕も和賀くんも力になるし、ウーマンラッシュアワーとか他の芸人も力を貸してくれると思うので、ぜひバラエティに力を入れてほしいです。

和賀 拓さんには関東以外のメンバーとも絡んでほしいです。逸材は他にもたくさんいますから!

鈴木 そういえば、この前テレビ東京のとあるプロデューサーの方に「鈴木さん、僕、チーム8の大ファンなんです。『KANTO白書~』をもっと大きな番組にしてください!」って言われて。

和賀 おお~!!

鈴木 そんなに好きなら自分の局の番組でチーム8を起用すればいいのにと思ったんですけど(笑)、着実に広がっているんだなと実感しました。いずれはチーム8でゴールデンに進出して、最終的に栞様を国民的スターに押し上げてくれたら……!

和賀 結局栞ちゃんなんだ(笑)。
すずき・たく
1975年12月7日生まれ。神奈川県出身。千葉テレビ放送『AKB48チーム8のKANTO白書バッチこーい!』のMCを努め、チーム8の関東メンバーと共演中。自他共に認める、チーム8新潟県代表の佐藤栞推し。チーム8で好きな曲は『星空を君に』。「僕、この曲はずっと『KANTO白書~』の出囃子のBGMだと思っていて、チーム8の曲だと知らなかったんですよ。だからコンサートでイントロが流れた瞬間「千葉テレビのコーナーかな?」と思ったら小栗が歌い始めたので驚きました(笑)! 初めてちゃんと聴いて『いい曲だなぁ』って。もちろん小栗も良かったし、僕は『はねるのトびら』(2001~12年)でずっと端っこだったから、端のポジションの子にも『頑張れ!』って思っちゃいましたね」

わが・ゆうすけ
1981年6月16日生まれ。北海道出身。『AKB48チーム8のあんた、ロケロケ!』のMCを努めたり、周年のコンサート、8月8日「エイトの日」のコンサートなど、たくさんの場面でチーム8と共演する“お兄さん”的存在。チーム8で好きな曲は『夢へのルート』。「先日のコンサートの最後の曲が『夢へのルート』だったんですけど、その流れが完璧だなって。汗びしょびしょの女の子たちが『流した汗の量も誰かが見てるよ』と歌って終わった瞬間『決まった!』って思いました。沖縄の2周年コンサートで初披露されたときも『なんて良い歌詞なんだ』と感動して共感したんですよ、『これは俺たちのことだ!』って(笑)。だから、くすぶっている芸人たちもぜひ『夢へのルート』を聴いてほしいですね!」
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