イベントは、吉川友の楽曲「WILDSTRAWBERRY」を用いたダンスパートからスタート。ダンスについては予告がなされていたものの、自身の楽曲の振り付けとは一線を画す、吉川友が初めてみせるダンスパフォーマンスを目の当たりにして、客席からは思わず驚きの声が挙がる(コレオグラファーは、アップアップガールズ(仮)の古川小夏。彼女は自分たちの楽曲だけでなく、他のアイドルグループの振り付けも手がけている)。事務所の後輩・アップアップガールズ(2)から振り付けもこなせる高萩千夏と、長い手足で圧倒的な存在感を見せつける吉川茉優を従えての、吉川友のアグレッシブでダイナミックなダンスは、観客を冒頭から圧倒するのに十分な仕上がりとなっていた。
第一部では、まず最初のゲストとしてアップアップガールズ(2)がステージへと呼び込まれる。今回は特別に彼女たちの代表曲「二の足Dancing」を吉川友とアップアップガールズ(2)でコラボする。3月に新メンバーが加入して新体制へと移行したフレッシュな9人に囲まれる、ソロデビューまもなく9年目に突入するベテランソロアイドル。しかしながら、各所で“爪痕”ならぬ“傷跡”を残してきた吉川友は、この日もまたステージに大きな傷跡を、いや、混沌を持ち込んでしまう。
「二の足Dancing」の歌詞や振りもそつなくこなす吉川友。曲の後半に差し掛かったところで事件は起こる。同曲の落ちサビといえば、アップアップガールズ(2)の“リーサル・ウェポン”鍛治島彩の特技「鼻リコーダー」がエモーショナルに炸裂するのが見どころ。ところが吉川友は、このタイミングに差し掛かったところでステージ上に用意されていたリコーダーに手を伸ばして鍛治島よりも先に奪い取ってしまう。
![吉川友 破天荒イベントに元PASSPO☆森詩織、元ベイビーレイズ JAPAN高見奈央[画像31点]](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FEntamenext%252FEntamenext_2282_2.jpg,quality=70,type=jpg)
リコーダーを奪う吉川友
破天荒といえば、イベントの最中に出演オファーを試みるという破天荒(というより無茶苦茶)な企画も実施。吉川友は、「もりしとたかみー、私のケータイ持ってきてー! ふたりのケータイも!」と、2階スペースでステージを観ていた森詩織と高見奈央にステージ上から声をかけて、段取りも何もかも無視してステージへと呼び込む。そして「(イベントに来てくれそうな人)誰かいない?」と、ふたりに訊ね、森曰く“いい女だから電話に出るはず”という元PASSPO☆の根岸愛と、さらに元ベイビーレイズ JAPANの“りおトン”こと渡邊璃生に突然連絡して電話出演を実現させた。
後半には『吉川友のShowroomで配信してみっか!』と同じくSHOWROOMの番組『@JAM THE WORLD』の出張版として、@JAM総合プロデューサーの橋元恵一氏と、番組マスコット・あっとじゃむ君のお友だちのスベリー杉田が登壇し、『@JAM THE DOORS』を開催。「キャスティング、やっつけでしょ!」と、橋元氏から痛いところを突っ込まれながら、8月に開催される『@JAM EXPO 2019』への出演が決定している吉川友は、同イベントで総合司会を務める森詩織、高見奈央とともにトークを繰り広げ、「このパッケージを8月のイベントでも出来ないか」「メインステージで歌いたい」など、ゲストに総合プロデューサーを呼び込んだことをいいことに、自分を売り込むことも忘れていなかった。
![吉川友 破天荒イベントに元PASSPO☆森詩織、元ベイビーレイズ JAPAN高見奈央[画像31点]](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FEntamenext%252FEntamenext_2282_3.jpg,quality=70,type=jpg)
@JAM総合プロデューサーの橋元恵一氏(右から2番目)と、番組マスコット・あっとじゃむ君のお友だちのスベリー杉田
一方、18時30分から開催された第二部では、渋谷・ヒカリエにて行なわれていた『恐竜ライブ DINO SAFARI』千穐楽を終えて、盟友・仙石みなみが会場へと駆けつけた。そして吉川友と仙石みなみ、さらにアップアップガールズ(2)の高萩千夏と吉川茉優の4人で、アップアップガールズ(仮)の「バレバレI LOVE YOU」をコラボ。
さらに、日本テレビ系『有吉反省会』出演などをきっかけに楽曲までリリースしたぱいぱいでか美も登場。ふたりのコラボ曲「最高のオンナ」「可哀想なオンナ」のパフォーマンスに加えて、ハロプロヲタとしても精力的に活動しているぱいぱいでか美に対して、「ぱいぱいでか美がハロプロ(ないしアップフロント所属タレント)から5人を選抜してグループを作るとしたら?」というトークテーマを投げかける。その問いに対し、ぱいぱいでか美は中島早貴、鞘師里保、小関舞、浜浦彩乃、そして吉川友を選出。それぞれのパフォーマンススキルの高さもさることながら「人見知りの4人(中島、鞘師、小関、浜浦)の中に吉川友を投入すると何かが起こりそう。」という理由を述べると、吉川友は「いや、変わらないです……。」と、先日、名古屋で行なわれた小関舞のバースデーイベントに出演した時、楽屋でも移動中でも、まったく小関舞は喋ってくれなかったというエピソードを披露した。
第一部、第二部ともにラストを飾ったのは、元PASSPO☆の森詩織と元ベイビーレイズ JAPANの高見奈央、そして吉川友によるスペシャルコラボコーナー。一部では、改名前のぱすぽ☆時代のシングルから「ViVi夏」と、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の劇中歌であり、ベイビーレイズの知名度を一気に引き上げた「暦の上ではディセンバー」を歌唱。二部ではベイビーレイズの「恋はパニック」に、奇しくも本イベントが開催された5月4日はメジャデビュー日ということで、ぱすぽ☆のメジャーデビュー曲「少女飛行」をパフォーマンスする。森、高見ともにステージで歌うこと自体が久しぶり。さらに高見に至っては、「歌わない宣言してたんですよ! だけど、吉川姉さんのイベントだから歌うよ。」と、この日限りの歌わない宣言を撤回。もう目にすることができないと思っていた高見の歌い踊る姿に涙するベイビーレイズファンの姿すら会場にはあった。
![吉川友 破天荒イベントに元PASSPO☆森詩織、元ベイビーレイズ JAPAN高見奈央[画像31点]](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FEntamenext%252FEntamenext_2282_4.jpg,quality=70,type=jpg)
左から高見奈央、森詩織、吉川友
▽森詩織コメント
「歌が一番やりたいけど、こういう機会をいただけないと歌う機会もないので、みんなの前で歌えたことが本当に幸せでした。
▽高見奈央コメント
「暖かい空間の中で、ハッピーなイベントでした。令和一発目にみなさんに会えるイベントがこれだったので、みなさんに挨拶もできましたし、これからも吉川さんと仲良くしたいと思います。」
▽吉川友コメント
「今年は吉川友の『友』と書いて“友言実行”の年にしたいと思いまして、現役アイドルだけでなく、事務所の方に怒られない程度で、今回みたいにアイドルOGを集めてイベントをやれたらと。だってみんな見たいじゃない? 解散したグループの楽曲とかね。大人の許す限り、そういったことも考えたいなと思っております。今後とも、吉川友の応援、そして全世界のアイドルの応援をよろしくお願いします。」
なお、本イベントでも披露された吉川友の新曲「恋」は、iTunesをはじめとした各ストリーミングサイト、ダウンロードサイトにて全世界配信がスタートしている。