【写真】アイドルファンなら感慨深いゲストも…20年ぶりに開催された宮前真樹ライブ【6点】
今回は、そんな宮前が、50歳を迎える前日、同時期にアイドル活動していた仲間達をゲストに迎えて、池袋のMixalive TOKYOで行ったライブの夜の部の模様をレポートする。チケットはソールドアウト。チケット争奪戦に敗れ、涙を飲み配信で楽しんだというファンも多かったことだろう。
まず、最初のブロック。宮前は、CoCoの『You’re my treasure』の白い衣装で登場。サポートのアコースティックギターと共に、シンプルなアレンジで、CoCoの『笑顔でNo-Side』 や『ひまわり』、新曲『Waltz』などを披露した。解散コンサートでも歌われた『ひまわり』では、曲中のセリフ部分で「また会えて嬉しいです。どうもありがとう」と言った後、思わず感極まって泣きそうになり歌えなくなってしまうシーンも。
その後、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)からのビデオメッセージを挟んで、チェックのアイドル衣装にチェンジした宮前と共に登場したのは、同じく乙女塾1期生でribbonのメンバーだった松野有里巳と4期生でQlairのメンバーだった今井佐知子という2人。当時の乙女塾ファンにはたまらない今宵限りのトリオによるQlairの『SUMMER LOVER大作戦』とribbonの『リトル☆デイト』のパフォーマンスは間違いなく前半のハイライトだったと言っていいだろう。
MCでは『パラダイスGoGo!!』の懐かしいエピソードや裏話も飛び出したのだが、ribbonの歌唱パートのカメリハの際、学校で遅れてくる永作博美のパートを、宮前が代わりに担当していたという話が印象的だった。たびたび、永作の代わりに参加していたので、ribbonの曲もフリもバッチリ頭に入っていたのだそうだ。ちなみに、3月に行われるKERAの還暦記念ライブで、この3人が再び集結する。そこではどんなパフォーマンスが観られるのか、そちらも今から楽しみだ。
続いて、CoCoの元メンバー三浦理恵子からのビデオメッセージを挟んで、次のブロックへ。ここでは、宮前とゲストの森下純菜、中川雅子、田中有紀美の4人が白いオリジナル衣装を纏って登場し、『はんぶん不思議』、『乙女のリハーサル』、『雨のジェラシー』、『無敵のOnly You』といったCoCoの人気曲を歌った。CoCoに入りたかったという森下、元TDP DASH!!の中川、元Melodyの田中と宮前によるCoCo楽曲のパフォーマンスは、当時からのアイドルファンにとっては感慨深いものがあっただろう。
途中のMCでは、宮前が、今なお現役でアイドル活動を行っている森下のライブを観たことがきっかけで、もう一度ステージに立ちたいと思ったという話が印象的だった。
そして、ライブはいよいよ終盤戦に突入。
続く、アンコールは、ゲーム「ストリートファイターⅡ」春麗のテーマソングだったソロ曲『夢へのポジション』でスタート。当時の宮前の春麗の衣装姿を思い浮かべながら聴いていたファンも多いことだろう。そして、「次が最後の曲です」と紹介しようとしたところで…ゲストと共にサプライズのバースデーケーキが登場し、ほっこりとする一幕も。そのまま、昼の部のゲストだった山口リエも加わり、CoCoのデビューシングル『EQUALロマンス』でアンコールも終了。最後の最後にこの曲を持ってくるというファン心理をくすぐる全20曲のセットリスト。懐かしさと新鮮さが混ざったような夢見心地な2時間半。最後の最後まで、観ている全員にとことん楽しんでもらいたい、そして、宮前自身もアイドルをとことん楽しみたいという、ポジティブな思いが溢れるライブだった。
今回は情報を掴み切れなかったファンやチケットが取れず悔しい思いをしたファンも多かったことだろう。しかし、そんな「まきボー」推しは安心して欲しい。
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