【写真】スポーツに特化しているラジオ番組
まずは、毎週土曜日10時から放送中のTOKYO FM『SPORTS BEAT』。俳優の藤木直人がパーソナリティを務めるスポーツ番組だ。通常は録音放送なのだが、WBC期間中は、生放送で対応し、ニッポン放送『ショウアップナイター』の解説者で、2006年第1回WBC優勝メンバーでもある里崎智也や元メジャーリーガーの五十嵐亮太をゲストに迎えて、タイムリーに試合結果や展望を伝えた。
TOKYO FMでは、オリンピックやサッカーW杯の際に、FMならではの音楽を絡めた応援企画をたびたび実施している。「Cheer up Songs」と題して、選手の支えとなる楽曲を紹介する企画で、オリンピック選手達が試合前に気持ちを高めるために聴いている曲や集中したい時に聴いている曲などを紹介してきた。直近では、昨年のW杯期間にも実施し、この時は、代表選手のみならず、スキマスイッチの常田真太郎、Dragon AshのBOTS、ゴールデンボンバーの喜矢武豊、ナオト・インティライミ、GAKU-MCといったサッカー愛に溢れるミュージシャン達が、日本代表への応援コメントと自らの楽曲(応援ソング)でエールを贈った。
ちなみに、吉田麻也がモチベーションを高めるために聴いている楽曲として紹介したのは、ELLEGARDENの『Strawberry Margarita』だった。Mr.Childrenの『終わりなき旅』を選ぶ選手が多い中、最新のロックナンバーを選曲し、吉田の音楽好きな一面が垣間見られた。
そんな吉田だが、実は、TOKYO FMでレギュラー番組を持ち、パーソナリティを務めている。
他にも、TOKYO FMとJFNには、元アスリート達がパーソナリティを務める番組が多数存在している。長らく、『クロノス』という朝のワイド番組を担当していた中西哲生は、現在、金曜日15時からの生放送『TOKYO TEPPAN FRIDAY』に出演。毎回、アスリートをゲストに迎えている。陸上・十種競技の右代啓祐、トランポリンの森ひかる、縄跳び世界チャンピオンの黒野寛馬と競技の幅も広い。
また、2人の金メダリスト、高橋尚子と荒川静香がパーソナリティを務める『MY OLYMPIC』は、JOC公認で30年以上続く長寿番組だ。月曜日~金曜日の6時55分から放送中のこの番組では、かつての名選手から将来有望なオリンピック代表選手のタマゴまで、毎日、様々な選手の声を紹介している。
さらに、JFN系列では、前園真聖と丸山桂里奈がパーソナリティを務める『丸園音楽堂』や萩野公介、髙木菜那、ミノルクリス滝沢の3人がパーソナリティを務める『From Athlete!』なども放送中。それぞれ、選手時代の裏話から現役選手へのエールなど、元アスリートならではの話が聴ける貴重な番組なので、地元FM局のタイムテーブルを是非チェックしてみて欲しい。
そして、J-WAVEには、中田英寿が出演するレギュラー番組もある。毎週日曜日12時から放送中の『VOICES FROM NIHONMONO』。
最後に、ニッポン放送のスポーツ番組も紹介したい。日曜日20時から放送中の『The Deep』。スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が、アスリートをゲストに迎えて、“心の奥底にある想い”を聴くという番組だ。金子がタイトル通りディープに切り込むインタビューは毎回聴き応え十分で、新しい1週間への活力をもらえるような内容になっている。メジャースポーツだけではなく、パルクールやプロレスなども取り上げたり、サッカーのレフェリーなど選手以外の関係者からの深い話が聴けたりするのも番組の魅力だ。
これらの番組以外にも、テレビとは違った切り口や視点で、スポーツの魅力とアスリートの思いを伝えるスポーツ番組が、各局にまだまだ沢山存在している。音楽やエンタメの情報だけでなく、スポーツの最新情報もラジオから入手することが可能なので、radikoのタイムフリー機能も駆使しながら、是非チェックしてみて欲しい。
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