──今回は同い年の松田さんと渡邉さんにお越しいただきました。お2人は普段“同い年”を意識しますか?
松田 う~ん……、普段はあまり意識しないよね?
渡邉 うん、年齢を気にしながら活動をすることがないからね。ただ、このちゃん(松田)の方がしっかりしているとは思います。
松田 ええ~っ!?
渡邉 もちろんふざけるときもあるけど、普通にしっかりしてる! 真面目な部分が多いからいつも「すごいな~」って思っています。
松田 美穂だってしっかりしてるよ~! まぁ私たち2人でいるときはお互いふざけていることが多いけどね(笑)。
渡邉 どちらかがお姉さんでどちらかが妹、みたいな感覚はなくて、友達のような関係です。普通に話しやすいし、やっぱり同い年だからかな?
松田 そうかもね。一緒に出掛けたりもするし。
渡邉 うん。私たちに富田鈴花が加わって、3人で行動することが結構多いです。ご飯を食べに行ったり、遊園地に行ったり。
──例えば3人で遊園地に行くと、どんな役割分担になりますか?
松田 富田はずっと「写真撮ってあげる!」と言って私たち2人をひたすら撮ってくれるので、カメラマン役かな(笑)? でも私たちはどうだろう……?
渡邉 う~ん。3人とも主張が激しくないからねぇ。
松田 確かに率先して「次はあれに乗ろう!」と言う人はいないかも。
渡邉 3人とも“流れ”で自然に行動していますね。
──自然な流れで動けるというのは波長が合っているんでしょうね。
渡邉 そうかもしれません。一緒にいて楽だし、ちょうどいい関係なんだと思います。
──では、お互いのキャラクターについてはどうとらえていますか? 渡邉さんは以前お話を伺った際(『月刊エンタメ』4月号)、松田さんのことを「器用。不可能なことがないんじゃないか」と評していましたが。
渡邉 はい、本当にそう思います。このちゃんは日向坂46の中でも一番器用で多才なんじゃないかなって。バレエもタップダンスもインド舞踊もできるし、和太鼓もギターもできて、しかも頭もいいんですよ。
松田 いやいやいや!!
──松田さんが出演された舞台はご覧になりましたか?
渡邉 もちろん観ました! 「七色いんこ」も「ザンビ~THEATERS‘ END~」も観たんですけど、毎回このちゃんが出てくるだけで私泣いちゃうんです。自分でも意味分かんない(笑)。
松田 「七色いんこ」のとき、観に来てくれたメンバーみんな泣いてたよね? その光景にびっくりして、私まで泣いちゃいました(笑)。
──“器用”という点に関しては?
松田 私はとにかく新しいことが好きで、いろんなことに挑戦したいんです。悪く言えば飽き性なんですけどね。
渡邉 でもそれができちゃうからすごい。普通ならそんな簡単にできないよ! バラエティでも『キン肉マン』(集英社)の知識をすぐ習得したり、やっぱり努力家なんですよね。根性もあるし肝も据わってる。
松田 あ~、それはよく言われる。(『ひらがな推し』で挑戦した)バンジージャンプのときもみんなから「めっちゃ度胸あるね!」と言われて。結構後先考えずにやっちゃうところもあるんですよ。
渡邉 その性格が良い方向に作用していると思います!
──一方、松田さんから見た渡邉さんのイメージは?
松田 美穂が私に言ってくれたのと同じで、美穂も器用だと思います。
渡邉 え~っ!?
松田 ウクレレやなぞかけをやり始めたでしょ? きっと練習もいっぱいしていると思うけどしっかり形になってるし、そういう面は美穂も器用だと思います。あとはストイックな印象です。写真集(『陽だまり』)の撮影前なんてすごく努力してて! そういう自分に対する厳しさは私は持っていないので、すごいなって思います。
──お互い“努力”というワードが出てきました。
松田 私たち、似てるのかな……?
渡邉 似てるのかも……(笑)。
──渡邉さんもウクレレなど新たな分野にどんどん挑戦しているので、その部分も似ている気がします。
渡邉 私、アイドルになるまではバスケとピアノしかやってなくて、性格としては“一点集中型”だったんですよ。でも、このちゃんがギターを弾いているのを見て「めっちゃかっこいい!」と思ったし、自分もいろんなことを身に付けたいと思ったんですよね。まぁギターは難しそうだからウクレレなんですけど(笑)。私が新しいことを始めているのは、このちゃんの影響が大きいんです。
松田 そうなの? うれしい~!
──素敵な関係じゃないですか!
渡邉 ふふふ(笑)。
松田 あと、負けず嫌いなところも一緒でしょ? それに2人とも末っ子だもんね。
渡邉 確かにめっちゃ似てるわ!
松田 ちなみに富田も似てるよね。
渡邉 うん、負けず嫌いなところは一緒! あの子も努力家だし、ふざけるときはふざける!
松田 似た者同士って自然に集まっちゃうんですねぇ!
──さて、日向坂46への改名発表から4カ月が経ちました。お2人には改めてこの4カ月のことを振り返っていただきたいのですが。
松田 私はこの4カ月、とても早かったなと思います。1stシングルをリリースしていろいろな番組に出させていただいたり、結構あっという間だったな、と。そもそも改名については、発表前から何となく勘付いていたんですよね私。
渡邉 このちゃん、「やっぱり」って言ってたよね?
松田 そう、何となく改名発表がありそうだなと思っていたら、本当に発表されて! でも「やっぱり」と思いながらも「本当に改名するんだ」という衝撃はありました。そして“日向坂46”という名前がとても心にグッと来て、一瞬で好きになりました! だから、複雑な気持ちがなかったわけではないけど、うれしさはすごく大きかったです。
渡邉 私も何となく予感はしていました。私自身、改名するくらい大きな何かを変えない限り私たちはたくさんの方に知ってもらえない気がしていたので。私は時々日記を書くんですけど、去年の10月頃に「この先数カ月以内に大きな変化がある」って書いていたんですよ。
松田 え~っ!?
渡邉 自分でも怖いんですけど予言が当たったんです! ただ、いざ改名が発表されたら今後への楽しみと不安が一気に襲ってきて、感情がいっぱいになって大号泣しちゃって……。その場面は番組(『ひらがな推し』)でも流れたんですけど、あれは改名が嫌で泣いていたわけではないです。私も未来への期待の方が大きかったので。そしてこの4カ月はあっという間に過ぎていきました。ありがたいことにたくさんお仕事をさせていただきました。
松田 毎日充実してるよね!
──改名をきっかけに意識などの変化もあったのでは?
渡邉 スタッフさんからの言葉なんですけど、「これからは今まで以上に1人のアイドルとしての意識も持たないとダメだよ」と言われて「確かにそうだ」と気付いて。日向坂46を知ってもらうことも大事だけど、そこからさらにメンバー個人に興味を持ってもらうためには1人ひとりがもっと成長していかなきゃいけないんだなと思いました。ただ、どうすればもっと成長できるかはまだ悩んでいて……。それは私だけじゃなくメンバーも同じことを考えていると思います。
──では、具体的に行動などを変えたということはありますか?
渡邉 私は“変える”というより、感謝の気持ちを絶対に忘れないようにしようと思いました。CDを出すのも、音楽番組に出演するのも、大きな会場でライブをするのも、全部当たり前だと思っちゃいけない、と。
松田 確かに。
渡邉 ただ、どうすれば先輩方のような堂々とした雰囲気は出せるんだろう? そこが日向坂46の課題かな、って。
松田 うん。乃木坂46さんは清楚なお姉さんグループ、欅坂46さんはクールでかっこよくて世界観の強いグループ、じゃあ私たちは何を強みにできるのかというのは今みんな考えていて。そこが明確になれば日向坂46はもっと強くなれるのかなと思うので、追求していきたいです。
──そして、日向坂46の2ndシングル『ドレミソラシド』が7月17日にリリースとなります。お2人のこの曲への第一印象は?
松田 一番最初のイントロを聴いた瞬間に海が頭に浮かんで、「夏が来た~!」って感じました!
渡邉 私も~!
松田 夏にリリースされる曲なので盛り上がれる夏ソングだったらいいなと思っていたんですよ。そしたらまさに盛り上がれそうな曲だったのでうれしかったですね。
渡邉 最初に聴いたときはまだ歌詞ができ上がっていなかったんですけど、メロディがすごく耳に残って、一瞬で好きになりました!
──メロディも歌詞もキャッチーですよね。
渡邉 はい。私、すぐ覚えましたから(笑)。そういう覚えやすさも大事ですよね!
──ダンスも特徴的です。
松田 特に「♪ドレミ」のところは独特ですよね。キュンキュンダンスみたいにファンの皆さんも挑戦してほしいなって思います。
渡邉 上半身だけならたぶん簡単だよね? 少し練習したらすぐ踊れるはずです!
──MV撮影の思い出も聞かせてもらえますか?
渡邉 「青春! 夏!」っていう感じだったね!
松田 うん、めっちゃ晴れて「空色!」って感じでした! とても爽やかなMVになったと思います!
渡邉 そういえば、このちゃんはプールでの撮影のときに……。
松田 うん、滑ってコケちゃって(笑)。でも(佐々木)久美さんもめいめい(東村芽依)さんも小坂(菜緒)も(宮田)愛萌も……みんなコケまくりでした!
渡邉 結構大変だったよね~。
──「爽やかなMV」と言う割には大変だったんですね。
渡邉 太陽がまぶし過ぎて目を開くのにも苦労しました。あと今回初めて挑戦した撮影方法があったんですよ。カメラを中心にしてみんなで半円に並ぶんですけど、そのカメラが超高速で回転して、カメラが自分の方を向いた瞬間は空中に浮いてないといけない、っていう撮影で。成功すると全員が空中に浮いているように見えるので、頑張ってジャンプしまくって……。
松田 初めての経験でした。めちゃめちゃ難しかったよね~!
渡邉 難しかったけど楽しかった!
──『ドレミソラシド』はライブでも盛り上がりそうですね!
松田 はい、野外で歌ってみんなでイェ~イって盛り上がりたいです(笑)! ホースで水を撒いたりもしたいよね!
渡邉 いいね~! 私は「♪ドレミ」の部分をファンの皆さんと一緒に大合唱してみたいです!
松田 それもいい~! せっかくの夏曲なので楽しみたいですね!
▽松田好花(まつだ・このか)
1999年4月27日生まれ、京都府出身。157センチ。A型。2期生。ニックネームは「このちゃん」。
2017年8月にけやき坂46の2期生としてお披露目、2019年2月にグループ名が「日向坂46」に改名。昨年は舞台「七色いんこ」で乃木坂46 伊藤純奈とW主演を果たすなど、アイドル活動だけでなく、役者としても才能を開花中。
▽渡邉美穂(わたなべ・みほ)
2000年2月24日生まれ、埼玉県出身。158センチ。A型。2期生。ニックネームは「べみほ」。
2017年8月にけやき坂46の2期生としてお披露目、2019年2月にグループ名が「日向坂46」に改名。抜群のトーク力の持ち主で、放送作家としても活躍する佐藤満春(どきどきキャンプ)から「総合的に見てアイドルの超人」と評される。初のソロ写真集『陽だまり』も大好評発売中。