【写真】全身カットも、「ミス週刊少年マガジ」斉藤里奈の撮り下ろし【7点】
小さい頃からテレビっ子だった。小学生の頃、学校に行く前に必ず観ていたのが『めざましテレビ』。当時、メインキャスターを務めていた“カトパン”こと加藤綾子に憧れを抱いた。
「明るい表情と溌溂とした声で情報を届けるカトパンさんの姿がかっこよくて、私も自分の言葉で何かを伝えられる人になりたいとアナウンサーに憧れるようになりました。小学校の卒アルにも『夢はアナウンサーになること』と書きました」
アナウンサーになりたいという夢はブレることなく、高校卒業後はメディアについて学べる中央大学文学部に進学した。
「大学1年生のときに、『FRESH CAMPUS CONTEST 2019』(以下、フレキャン)にエントリーしました。それまでは、どちらかというと引っ込み思案で、人前に立って何かをするタイプではなかったんです。高校時代、オープンキャンパスに行ったときに、たまたまミスコンをやっていたんですけど、それを見て私には絶対無理だと思いました。でも母がフレキャンの案内を持って来て、『アナウンサーになりたいんだったら、こういうのに出るのも近道なんじゃない?』と勧めてくれたんです。なぜか急にやる気になって、その日のうちにエントリーしました」
結果は準グランプリで、SHOWROOM賞も受賞した。
「フレキャン期間中は人前でしゃべったり、SHOWROOMで配信したりと初めてのことばかり。戸惑いながらやっていたんですけど、ファンの方が応援してくれたのもあって、徐々に楽しくなって、マインドも変わりました」
事務所に所属して間もなく、演技レッスンを受けることになった。
「それまでお芝居は自分に縁のないものだと思い込んでいたんですけど、初めて演技レッスンに参加したときに、すごく楽しかったんです。あまりにも知らない世界過ぎて、興味を掻き立てられたというか。自分だけど、自分じゃない人の人生を経験できるってすごいことだなとお芝居に価値を感じたんです。並行して『CanCan』の専属読者モデルもやらせていただいたんですが、どんどんお芝居を主戦場にしたい気持ちが強くなっていきました」
芝居への思いが強くなる中、大学4年生のときにマネージャーから「ミスマガジン2022」のエントリーを打診される。
「2021年に『週刊プレイボーイ』さんで初グラビアをやらせていただいたんですけど、『ミスマガジン2022』に出るなら、本格的に水着にならなきゃいけないし、動画配信もある。かなり迷ったんですけど、過去には斉藤由貴さんや倉科カナさんなど錚々たる方がグランプリに輝いている。これをきっかけに今までと違う自分を見せられたらいいなと思ってエントリーを決断しました」
「ミスマガジン2022」ではミス週刊少年マガジンに輝き、グラビアの仕事も増えていった。
「最初はグラビアに抵抗感もあったんですけど、撮影現場でスタッフさんたちの熱量を感じると、苦手意識を持ってやっているのは失礼だなと。もっと自分に自信を持てるようにならないといけないと思ってボディメイクに力を入れるうちに、どんどんグラビアが楽しくなっていきました。
現在公開中の出演映画『さよならエリュマントス』は、「ミスマガジン2022」の6人が出演。解散まであと数日に迫ったチアリーダーズ「エリュマントス」の一員を演じている。
「メンバーの中では私が一番年上なので、自然とみんなをまとめることが多かったです。私の演じたリナもエリュマントスのリーダーで、みんなを冷静に引っ張っていくタイプなんですけど、私も普段から冷静なほうなので自分に近いなと感じました。
他のメンバーも演じている役柄に近いなと思うことが多くて。たとえば咲田ゆなちゃんが演じたユナは、フワフワしていて、ちょっと抜けているマイペースなキャラクターなんですけど、彼女のイメージにぴったりでした。私は藤本沙羅ちゃんと共演するシーンが多かったんですけど、彼女が演じたサラのクールな雰囲気も、本人に近いなと思いました」
エリュマントスは地⽅の催事場でのイベント出演など、ドサまわりをさせられているが、パフォーマンスにはプライドを持っている。映画の大きな見所であるチアダンスのパフォーマンスをマスターするために、6人はクランクイン前からレッスンを受けた。
「大学でK-POPのコピーダンスサークルには入っていたんですが、チアダンスは初めて。クランクインの数日前に講師の方に来ていただいてレッスンを受けたんですが、とにかく覚えるのに精いっぱい。
チアダンスは人を応援するパフォーマンスなので、完璧に踊るだけじゃダメで、くじけそうになりました。でも分からないことはみんなに聞いて。
撮影期間は10日間。一緒に「ミスマガジン2022」のオーディションで競い合った仲間たちとの撮影は和やかで、より深い絆が生まれた。
「山梨の温泉街にこもって撮影したんですが、6人は同部屋で寝泊まりしたので合宿みたいでした。行く前は家に帰れないので、ストレスもあるかなと思ったんですけど、ずっとワイワイ楽しく撮影ができて。ダンスシーンのあった日は大量の汗をかいてヘトヘトだったんですけど、それでもフザけあったりして、あっという間に撮影が終わりました」
エリュマントスを率いるマネージャーの宍倉を演じた中島歩の演技には大いに刺激を受けた。
「中島さんのパンチのあるお芝居は、近くで見ていると楽しくて。コロコロ表情が変わるし、状況に応じて声の質も変わるし、やっぱり経験値もスキルも段違いだなと思って、すごく勉強になりました。中島さんを始め、キャリアのある役者さんたちと共演できて、見て学ぶことの多い現場でしたね」
映画はエリュマントスのメンバーそれぞれにスポットを当てることで、それぞれの愛すべきキャラクターが浮かび上がっていく。
「会話のシーンが多くて、6人が満遍なく話すので、それぞれのセリフの間や表情の変化を感じることができます。エリュマントスのメンバーは一人ひとり抱えているものが違って、葛藤しながら活動を続けているんですけど、それぞれの感情が伝わるはずです。もちろんダンスシーンにも注目してほしいんですけど、6人のお芝居を多くの人に観てもらいたいですね」
7月24日に東京ドームで行われた都市対抗野球に、エリュマントスのコスチュームで登場した6人は、チアリーディングのパフォーマンスを初生披露した。さらに斉藤は始球式も担当した。
「お話を聞いたときはビックリして、すぐに両親に相談しました。ちゃんと練習しないとダメじゃんということで、お父さんとキャッチボールをして。当日は、ワンバン投球ではありましたけど、真っ直ぐ投げられて一安心でした」
今後は芝居とグラビアを並行して行っていきたいと意気込む。
「メインはお芝居でやっていきたいので、もっとスキルを上げて、いろんな役を演じてみたいです。グラビアも、いろいろな媒体に出させてもらえるようになったので、私に出てほしいと思ってくれる人たちがいる限りは全力でやっていきたいです!」
▽『さよならエリュマントス』
シネマート新宿・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中
瑚々 咲田ゆな 麻倉瑞季 斉藤里奈 三野宮鈴 藤本沙羅
豊田ルナ 平井亜門 田中爽一郎 大高洋子 瀬尾タクヤ
米本学仁、川瀬陽太 / 中島歩
監督・脚本:大野大輔
【あわせて読む】41歳で参戦した水着撮影会が話題に、まりえ(42)が年間200本のステージに上がる理由