【写真】堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司ら『VIVANT』豪華キャスト陣
首吊り自殺と見せかけて、橋の上から山本(迫田孝也)を突き落とした乃木と黒須(松坂桃李)。しかし、付近の防犯カメラが使用不能状態だったことから、誤送金事件を告白した山本の遺書は偽装ではないか?これは自殺ではなく、他殺なのではないか?と野崎(阿部寛)は疑念を深めていく。
第1話から思っていたが、野崎のカンの鋭さ、洞察力は並ではない。もはやそれは超能力の域に達している。 アベちゃんの手にかかれば、どんな怪事件も一刀両断。どんと来い!超常現象!(by 『トリック』上田次郎)
やがて乃木が怪しいと睨んだアベちゃん野崎は、再びバルカへ。福澤克雄作品の鉄則「昨日の敵は今日の敵」理論で、あれだけ追いかけ回されていたバルカ警察のチンギス(Barslkhagva Batbold)と、あっさり手を組んでしまう。この二人が共同戦線を張ったら、かなりの驚異です。
爆発現場に残されていた小型カメラの映像から、乃木がテロ組織テント幹部ザイールに発砲していたことを確認。丸菱商事の万年課長が別班の工作員であることを確信した野崎は、その正体を探るために日本へトンボ帰り。京都・舞鶴、島根の実家へと渡り、彼が幼少時にバルカにいたこと、両親と生き別れになってしまったこと、強いストレスによる記憶障害に陥っていたことが判明。
ってことは、乃木の別人格「F」はこの記憶障害によるものなのか?その謎も、追って解き明かされることになるだろう。
一方の乃木も、誤送金の振込先だったGFL社の社長アリ(山中崇)を追えば、テントの正体に近づけると踏んで、再びバルカに渡航。その際に、別班のボスと思われる櫻井(キムラ緑子)とコンタクトをとって密会するのだが、その方法が凄い。
布多天神社に饅頭を供える→それが茶道具屋に行けという合図になっている→高級茶の化粧箱に密会場所・時間が記された紙が入っている→指定された深大寺で合流、という念の入れようなのだ。これから、布多天神社に饅頭を供えるファンが増えるかも。
やがて、アリを拘束した乃木と黒須は、その家族を絞首刑にすると脅して、テントの正体を吐かせようとする。山本を葬っているとはいえ、女性や子供まで手にかけるとは、さすがにやりすぎなのでは?と思っていたら、さすがにそれはフェイクだった。ダークヒーロー路線とはいえ、鑑賞者の共感が損なわないボーダーラインはギリギリ守っている。
そして、テントのリーダーは第1話にちょこっとだけ出演していたノゴーン・ベキ(役所広司)であることが判明。しかも、彼は乃木の父親だったという衝撃の事実。いや、マジですか。ってことは、二宮和也演じる謎の男は、乃木の異母兄弟という設定だったりするのだろうか?
ドラマも中盤に入って、いよいよ役者が揃ってきた。
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