成田凌主演の月10ドラマ『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)が、毎週月曜夜10時より放送されている。最終回まで残り2話となり、ヒロインを演じる小芝風花に今の心境を聞いた。


【写真】『転職の魔王様』第10話場面カット【15点】

『転職の魔王様』は、“転職の魔王様”の異名を持つ、毒舌敏腕キャリアアドバイザー・来栖(成田凌)が、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる、心ゆさぶる“転職”爽快エンターテインメント。

第10話に登場する求職者は、38歳のシステムエンジニア・矢吹健一(高橋光臣)。今回の見どころの1つは、「シェパードキャリア」の大阪支社設立を機に来栖から独り立ちした千晴(小芝風花)が、1人で求職者と向き合うところ。“魔王”を見返すと、やる気をみなぎらせる千晴だったが、求職者の矢吹が転職を家族に内緒にしていたことから雲行きは徐々に怪しくなる。

自分の意志でキャリアアドバイザーの道を選び、仲間とともにさまざまな求職者を導いてきた千晴。彼女の集大成ともいえる姿を描いた第10話の放送を前に、ここまで千晴を演じてきた小芝に今の心境を聞いた。


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──これまでの放送を終えて、周囲の反応を教えて下さい。前クール『波よ聞いてくれ』のミナレ役とのギャップ、小芝さんの演技の幅に驚くとともに、楽しんでおられる視聴者が多いなと感じます。ご本人としてはいかがでしょうか?

小芝 そうですね。そういう声を一番多くいただいております。千晴は、前クールで演じたミナレと真逆のタイプなので「あ、同じ人だったんだ」っていうのは、よく言っていただきますね。とてもありがたいです。
あとは、『転職の魔王様』の放送が進むにつれて、千晴が少しずつ明るくなって、少しずつ成長しているとか、来栖とのコンビ感含め、細かい変化に気付いてくださる声もいただいて、ドラマを楽しんでいただけているんだなとうれしく思います。ありがとうございます。

──印象的な放送回、ゲスト出演の方をあえてあげるとすると?

小芝 やっぱり、マモさん(宮野真守)ですね(笑)。いろんな意味で強烈でした。普段、バラエティー番組でご一緒させていただいている人とドラマの現場でご一緒できるのが、まずうれしかったです。撮影中、スタッフもキャストもみんなずっと笑っていましたね。
すごく印象に残っています。

──物語も終盤ですが、これまで千晴を演じてみていかがですか?

小芝 台本上でみると、千晴が急に人との距離が近くなると感じることがあって。千晴の良さは、とにかくまっすぐで人に対して親切でまじめだと思うので、千晴らしさは崩さないように、監督と相談しながらセリフのニュアンスを調整したりしていました。例えば、彼女ならこのワード、この言い回しは、この段階では言わないんじゃないかなとか。前半で少しずつ積みあがった来栖さんとの関係性、距離が少しずつ縮まっていって、それがドラマ後半につながっていくように意識しました。

──2023年も半分以上過ぎましたが、振り返ってみるとどんな日々でしたか?

小芝 一言でいうと、怒涛(笑)。
怒涛でしたが、いろんな役柄に挑戦して演技の幅を広げたいと思っていたので、役をいただいてその役について考えたり現場で演じられるというのは、ありがたいなと思った日々でした。

──10話の見どころ、視聴者へのメッセージをお願いいたします!

小芝 10話は「家族にとっての転職」というのが、大きなテーマだなと思います。転職して喜ばせたい、驚かせたいという思いがあっても、生活を共にする家族に内緒にしていいものではない。“転職”は、人生の大きな決断であり分かれ道なので、特に家族がいる場合、自分一人の問題じゃない。確かにそうだなって再認識した回でもありました。

また、千晴にとってすごく大きな試練の回です。
これまでいろんな求職者が登場しましたが、今までとはまた違った求職者の悩みや葛藤が描かれています。嵐と千晴、2人の出会いも明かされますので、ぜひ注目していただけたらうれしいです。

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