【写真】『ブギウギ』第92回場面カット【5点】
昭和23年、スズ子が歌う「東京ブギウギ」は戦争の傷を抱える人々の心をつかみ、空前の大ヒット。街中の誰もが「東京ブギウギ」を口ずさみ、スズ子は”ブギの女王”としてその名を広めた。一方この頃の日本は、夜の街で働くパンパンガールや、靴磨きで生計を立てる少年など、まだまだ苦労を強いられている人達も多かった。
スズ子は芸能記者・鮫島(みのすけ)に「パンパンガールについてどうお考えですか」と聞かれ、戸惑いの表情を見せる。自分が働く華やかな芸能の世界とは違うことは理解しているものの、その実情は分からない。スズ子は「生きるためにしてることを、他人がとやかく言えません」と、具体的な返答は避けたのだった。
帰り道、スズ子と山下(近藤芳正)は靴磨きの少年・達彦(蒼昴)に再会する。達彦は道に自分で水溜まりを作り、靴を汚した人に靴磨きを勧めるという方法で商売をしていた。うっかり水溜まりトラップに引っかかった山下は、「母ちゃんが病気で…」とウソを重ねた達彦に「商売は真っ当にやらなあかんぞ」と忠告。
だが達彦が家に帰ると、そこには具合が悪そうな母・タイ子の姿があった。「東京ブギウギ」を歌う達彦に、タイ子は「それやめて。ごめんお母ちゃん、その歌嫌いなの」と幼馴染で親友であったスズ子の歌を拒否。
放送後、SNSでは「靴磨きの少年、タイ子ちゃんの子だったのか…」「スズちゃんの歌を嫌いという気持ち、わかるなぁ」「タイ子ちゃんにどんな過去が?」と多くのコメントが寄せられ、タイ子に一体何があったのか注目が集まっている。
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