【関連写真】「R-1グランプリ2024」グランプリに輝いた街裏ぴんく【13点】
街裏ぴんくが展開した2本のネタは「こんなウソつくヤツ、ヤバいでしょ」と引き込みながら披露する「ウソ漫談」。
9日、街裏ぴんくの優勝を伝えるニュースがヤフートピックスに複数選出されていたが、コメント欄は「面白くなかった」とする声が少なくなく、実際「みんなの意見」というアンケート結果でもファイナリスト全9名中、街裏ぴんくは5位となっていた。
もちろん、漫談の技量、そしてその嘘ネタのセンスで審査員の評価を勝ち得たことは想像に難くない。
筆者個人的にも面白いと感じたネタと審査員の点数が比例しなかった印象は強い。マッチングアプリをテーマにポップに笑いやすいネタだと感じたkento fukayaやネットミームを“コメント欄”で見事に表現した寺田寛明などはいずれも最終決戦に残ることはできなかった。5番手で点数が出た直後に敗退が決まった寺田は「(4番手の)kento fukayaの点数を見たときに今日はだめかもと思ってました」とこぼした。
確かにネタのタイプ的にこの日点数が伸びる風は吹いていなかった。
とはいえ、これはあくまでも今大会に限っての話。ネタ順やR-1グランプリ恒例のルール改正などによっていくらでも状況は変化しうる。漫談ブームが押し寄せるのか、それともフリップネタが再興するのか、今後のピン芸の潮流に注目したい。
【あわせて読む】芸歴20年・街裏ぴんくが悲願のR-1グランプリ2024優勝「辞めないセンスがあったのかも」