AKB48グループによる年始の恒例となっているライブ「AKB48グループ2020TDCライブ祭り」がTOKYO DOME CITY HALLにて開幕した。18日(土)から9日間にわたって全17公演が開催される。
2日目の19日(日)、NMB48が選抜メンバーによる単独コンサートを開催した。

今回の出演メンバーは、泉綾乃、梅山恋和、加藤夕夏、川上千尋、小嶋花梨、塩月希依音、渋谷凪咲、上西怜、白間美瑠、堀ノ内百香、南羽諒、村瀬紗英、安田桃寧、山本彩加、横野すみれ、吉田朱里の16人。

オープニングムービーの中でキャプテンの小嶋が「“NMB48はこのままで大丈夫なの?”という声を聞くことがあります。大丈夫です。こんな熱い思いを持った仲間がいて、どんな時も支えてくださるファンの方がいます。みんなで10年目の扉を開きたいと思います!」と熱いメッセージを伝え、オープニング曲「夢は逃げない」を16人全員で披露した。

センターを小嶋が務め、その両脇を1期生の白間と吉田が固める、次の夢へと向かう今のNMB48を象徴するかのようなフォーメーション。曲中の「頑張れ!」というセリフを小嶋は「頑張ろう!」と替えて呼びかけ、その思いに気づいた会場との一体感が早くも高まる。

吉田センターの「しがみついた青春」でさらに勢いをつけ、山本彩加センターの「サササ サイコー!」では白間と吉田がトロッコで客席を回り、白間センターの「ワロタピーポー」まで4曲を一気に聴かせた。

最初のMCで小嶋が「NMB48は今年10月で10周年を迎えるんですが、京セラドームに立つという目標を持っています。今日のライブは今年初めてのライブだから、京セラドームに向けてスタートダッシュを切る大事なコンサートです。私たちと一緒に熱いライブを作っていきましょう」とグループを代表して意気込みを伝えた。


そのままMCでは今回のコンサートタイトル「10年目もライブ至上主義」にちなんで「10年前の○○至上主義」を発表することに。上西は「ゲーム至上主義」と答えて、兄とゲーム機を取り合って壊してしまい父親に叱られたというエピソードを語り、梅山は「おままごと至上主義」、山本は木登りや自転車でいろんなところに行っていたという理由で「運動至上主義」と答えた。

逆に“10年後はどうなっているか”に話題が移ると、渋谷から「23歳って大人なイメージやったんですけど、なってみたらそうでもない。人間っていくつになっても大人になりきれへん」という名言が飛び出した。

その後、梅山が「次のコーナーではある共通点のある曲が歌われます。ライブを楽しみながら共通点を探してください」と紹介して、まずは吉田がソロで「僕は愛されてはいない」を歌唱。ステージの上段にコートにマフラーを巻いた姿で登場した吉田が、階段を降りてコートを、ソファーに座ってシャツも脱ぐと女性ファンからも大きな歓声が上がった。

続く「僕以外の誰か」では、センタ―の加藤を中心に激しいダンスで“かっこいいNMB48”を見せる。「僕らのレガッタ」は白間がアカペラで歌いはじめ、途中から堀ノ内がアコースティックギターを弾きながら歌唱にも参加。村瀬と渋谷は笑顔を封印して、「僕はいない」を大人っぽい雰囲気で、山本と梅山と上西の5期生トリオは「僕が負けた夏」を披露した。

ここからは再び全員がステージに登場して「僕だけのSecrettime」「僕らのユリイカ」、山本彩の卒業シングル「僕だって泣いちゃうよ」で盛り上げていく。「僕だって~」の時には、「ソロコンサート」(白間)、「女子のカリスマになりたい」(吉田)、「感性を豊かにする」(村瀬)、「おもちのCM」(梅山)、「たくさんの人に“私”を知ってもらう」(横野)といった個人の夢や目標がビジョンを通して発表された。

NMB48、TDCホールで単独コンサートを開催、衣装総選挙に“史上最強に脱いだ”ソロ曲も


曲ごとに違った演出で8曲を披露した後、「タイトルに“僕”がつく曲ブロックでした」と村瀬が共通点を発表し、「しょっぱなから“どエロい”」と吉田をいじると、白間も「朝からヤバいわ(笑)」と乗っかる(※コンサートは午前10時開演)。

“僕”コーナーの流れを受けて「僕は○○」と自己紹介することになったが、吉田が「僕は露出狂」と答えると会場には大きな笑い声が響いた。「ユニットとかソロをやるたびに脱がされる。今日は史上最強に脱いだと思う。前列の人と目が合えへんかったもん」と語り、照れた表情を見せた。

白間は「僕はすーちゃん(横野)ラブ」と回答して、6期生として加入した当初から推している横野の魅力を熱弁。南の答えは「僕は社長」。ダンボールで物を作るのが得意な南は、配信チャンネルの番組「南ダンボール製作所」で社長を演じており、2月13日から3月2日まで個展「南ダンボール製作所展」(大阪・LAUGH & PEACE ART GALLERY)の開催が決定したことをサプライズ発表した。

中盤にはTwitterの公式アカウントで行っていた「NMB48の衣装総選挙」の結果発表が行われた。

16位の「僕はいない」の衣装を梅山、15位の「欲望者」を泉、14位「休戦協定」を加藤、13位の「おNEWの上履き」を塩月、12位「青い月が見てるから」を安田、11位の「甘噛み姫」を小嶋、10位「高嶺の林檎」を渋谷、9位「らしくない」を堀ノ内が着て登場し、8人で「三日月の背中」を聴かせた。

そして、横野が8位「てっぺんとったんで」、川上が7位「僕だって泣いちゃうよ」、南が6位「北川謙二」、上西が5位「妄想ガールフレンド」、村瀬が4位「わるきー」、吉田が3位「ジッパー」、山本が2位「ここにだって天使はいる」、白間が映えある1位の「HA!」の衣装で、女子力選抜ユニット“Queentet”の「Which one」を歌い、会場を華やかな雰囲気にさせた。
NMB48、TDCホールで単独コンサートを開催、衣装総選挙に“史上最強に脱いだ”ソロ曲も


いよいよ終盤。
泉が「ここからもっともっと盛り上がっていただきたいので、声出せますか?」とあおり、村瀬センターで切なくクールな「甘噛み姫」から、和のテイストを取り入れたダンサブルな「カモネギックス」、重厚でありながら美しく統率のとれた「欲望者」、梅山がセンターの「高嶺の林檎」、白間がセンターで最新シングル曲「初恋至上主義」までシングル曲を畳み掛け、本編は終了した。

アンコールではバルコニー席を含めた客席にメンバーが登場して、アップテンポな楽曲「NMB参上」「ナギイチ」「北川謙二」を披露した。

MCでキャプテンの小嶋から今日の感想を振られた塩月は「10年目、新しいメンバーが入ってきたり、卒業するメンバーさんがいたり、環境がすごく変わると思うんですけど、NMB48は皆さんにずっと愛されるようなグループになりたいと思います。これからも“NMB48至上主義”になっていただけるように頑張りたいです。私自身もNMB48にとって必要とされる存在になれるように頑張りたいと思います!」と完璧なコメントで返した。

それに吉田が「どこのグループよりもライブに対する想いは強いと思うので、今日は存分にぶつけられたんじゃないかと思っています」と続けて、幕張で行われる4月11日(土)の「吉田朱里プロデュースフェス2020(タイトル未定)」と12日(日)の「NMB48春コン」を告知した。

小嶋は「10年目ということで今までやったことのない新しいことにも挑戦して進化していこうとしています。7期生のオーディションの受付も始まってますし、新しいNMB48を作っていきたいと思っておりますのでこれからも応援よろしくお願いします!」と意気込みを語り、「まだ終われないですよね? ぶち上げて行きますよ!」と呼びかけ、「ドリアン少年」、NMB48のライブの締めくくりの定番曲「青春のラップタイム」を歌い、キラキラとした汗といっぱいの笑顔で10年目最初のライブの幕が下された。
NMB48、TDCホールで単独コンサートを開催、衣装総選挙に“史上最強に脱いだ”ソロ曲も


▽NMB48 選抜メンバーコンサート
10年目もライブ至上主義
日時:2020年1月19日(日)09:00開場 10:00開演
会場:TOKYO DOME CITY HALL
出演メンバー(16名)
泉綾乃、梅山恋和、加藤夕夏、川上千尋、小嶋花梨、塩月希依音、渋谷凪咲、上西怜、白間美瑠、堀ノ内百香、南羽諒、村瀬紗英、安田桃寧、山本彩加、横野すみれ、吉田朱里

▽セットリスト
1 夢は逃げない ALL
2 しがみついた青春 ALL
3 サササ サイコー! ALL
4 ワロタピーポー ALL
<MC>
5 僕は愛されてはいない 吉田
6 僕以外の誰か 加藤/小嶋/千尋/安田/塩月/泉/南/横野
7 僕らのレガッタ 白間/堀ノ内
8 僕はいない 渋谷/村瀬
9 僕が負けた夏 彩加/梅山/上西
10 僕だけのSecrettime ALL
11 僕らのユリイカ ALL
12 僕だって泣いちゃうよ ALL
<MC>
13 三日月の背中 梅山/泉/加藤/塩月/安田/小嶋/渋谷/堀ノ内
14 Which one 横野/千尋/南/上西/村瀬/吉田/彩加/白間
<MC>
15 甘噛み姫 ALL
16 カモネギックス ALL
17 欲望者 ALL
18 高嶺の林檎 ALL
19 初恋至上主義 ALL
EN1 NMB参上 ALL
EN2 ナギイチ ALL
EN3 北川謙二 ALL
<MC>
EN4 ドリアン少年 ALL
EN5 青春のラップタイム ALL
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