──まず、青春高校3年C組のメジャーデビュー日が’20年1月22日に正式決定しました! 今の気持ちは?
日比野 私は学級委員長として青春高校の生徒全員でのデビューにこだわっていました。なので、カップリング曲も含めて生徒全員でCDが出せると聞いてとてもうれしかったです! ’18年4月に番組(『青春高校3年C組』)の放送が始まって以来全員で協力して番組を作り上げてきたので、今までの頑張りが報われたのかなって思いました。
──そして、そのシングルの表題曲『君のことをまだ何にも知らない』をアイドル部13人全員で歌唱することも決定しました。
頓知気 表題曲については「アイドル部の中の選抜メンバーが歌うんじゃないか」という憶測が流れていて。でも私はそうなるのが嫌だったんですよ。青春高校には約40人の生徒がいるのに、デビュー曲を歌うのがアイドル部の選抜メンバーだったら「あまりに青春高校らしさがないんじゃない?」って。なので、選抜ではなくアイドル部の13人全員で歌えるのは本当にうれしいです!
持田 アイドル部も今まではBlue Springとハイスクールベイビーの2ユニットに分かれて活動していたので、今回初めて13人全員で歌える曲がもらえたのもうれしかったです!
──頓知気さんは『君のことをまだ何にも知らない』でセンターポジションを務めます。
頓知気 私はもともとセンターをやりたいタイプじゃなかったんですよ。しかも今回はメジャーデビューシングルだし、カップリング曲を歌う他の部活の思いも背負わなきゃいけないから、自分がセンターだと伝えられたときはプレッシャーもあって「しんどい」と思いました。……けど、今は楽しさが勝っています!
──プレッシャーを乗り越えた?
頓知気 乗り越えたというより、単純に今13人で振り入れをしたりするのが楽しいなって思うんです。「私、みんなに支えられているな」って感じているし。
日比野 でも分かるよ。ずっと2ユニットに分けられていたから、13人でレッスン場に歩いて行くだけでも新鮮で(笑)、「これこそがアイドル部だ」って感じてる! きっと私、完成したMVを観たら涙が止まらなくなると思う……!
持田 今はわくわく感が大きいよね! 歌番組などに出演するのも楽しみです!
──センター・頓知気さんの両サイドに立つのが日比野さんと持田さん。今でこそ楽しいとおっしゃっていますが、番組内ではセンターに選ばれなかった悔しさを吐露していました。
持田 私、自分には取り柄がないと思っていて。私は過去にアイドル部で2曲連続でセンターをやらせてもらったことで“センターに立っていること”だけが自分の取り柄になっていたので、今回のメジャーデビュー曲でもセンターに立ちたい気持ちはとても強かったんですけど……。でも、さきなちゃんがセンターだったら信頼できるし安心できる! さきなちゃんってすごく優しくて“みんなのお母さん”みたいな存在で(笑)、メンバーもみんなさきなちゃんのことを信頼しているんですよ。練習も今すごく順調に進んでいるし、私も表題曲のフロントという重要なポジションをいただいているので、胸を張って頑張りたいなと思っています!
日比野 私は青春高校で学級委員長を任せてもらって、さらにアイドル部の初代センターにも立ったことで、「自分が先頭に立って青春高校を引っ張っていきたい」という気持ちがどんどん大きくなっていきました。ただ今回、「青春高校を応援してもらうにはさきなちゃん(がセンターに適任)だな」と私は思ったんです。取材や撮影などで話す機会が増えるたびに、すごくしっかりしていると感じるのはもちろん「青春高校のことを一番俯瞰で見られるのはさきなちゃんだ」って感じて。だからさきなちゃんがセンターに選ばれたのはすごくうれしかったし、先頭に立って引っ張っていってほしい! そして私は私のポジションで精一杯頑張ろうと思いました。
──頓知気さんはメンバーからの支えを感じて、センターに対する向き合い方に変化はありましたか?
頓知気 「先頭に立って青春高校を広められるポジションを任せてもらえた」と考えたら、うれしいなと感じました。
──さて、皆さんが歌う『君のことをまだ何にも知らない』の聴きどころなどを教えてください!
頓知気 私はもうイントロから好きです! イントロから素敵です!
持田 分かる~! 最初はしっとりしたピアノから始まって、そこから一気にテンションが上がる感じが好き!
頓知気 疾走感がいいよね! 私もイントロで心をつかまれました!
持田 今までのアイドル部の曲って“ザ・アイドル”みたいな可愛らしいものが多かったんですけど、今回は爽やかで、ダンスにもかっこ良さがあったりして。
日比野 歌詞には高校生の初恋模様が描かれています。アイドル部の曲にはこれまで『サンダルガール』や『無人島へ連れてって』など“学校”とは離れた曲もあったんですけど、やっぱり私たちは青春高校なので、電車通学の様子が描かれた『君のことをまだ何にも知らない』の歌詞は私たちにぴったりだと思ってうれしかったです!
頓知気 あと、(’19年夏に発表されたアイドル部選抜の楽曲)『青春のスピード』では歌うパートもだいたいBlue Springメンバーとハイスクールベイビーメンバーで分かれていたけど、今回は完全に混合なんですよ。例えば声質が全然違うみゆぴ(黒木美佑=Blue Spring)と(兼行)凜ちゃん(ハイスクールベイビー)がユニゾンで歌っていたり、ファンの方にとっては今まで見たことがないシンメが見られたりして面白いんじゃないかなと思います。
──そして、現在各所で開催されているリリースイベントも盛況のようですね。
持田 本来予定していたスペースにお客さんが入り切らないくらいたくさんの方に来ていただいたり、とてもありがたいです!
頓知気 「初めて観に来ました」という方もたくさんいたよね?
日比野 うん! それに最近はSNSのフォロワー数もどんどん増えていて、驚いています!
──日比野さんは1期生として番組開始初期から出演していますが、当初はこんな未来が待っているなんて想像していましたか?
日比野 いえ、まったく! 最初は部活も存在しなかったし、そもそも私は「芸人さんに会いたい」という理由で青春高校に入ったので(笑)。
──ちなみに番組のコンセプトは「理想のクラスを作る」。学級委員長として、青春高校は理想のクラスになれていますか?
日比野 はい! 青春高校は2年目に入って競争をするようになったり新しい挑戦をすることが多くなって、以前とはテーマも少し変わってきましたけど、理想のクラスを目指すことは変わっていません。例えば今回メジャーデビューに当たって、表題曲を歌うアイドル部に対して他の部活が応援してくれたり、「次は自分たちが表題曲を歌いたい!」と言ってくれる生徒もいたりして。
──そして、今回のメジャーデビューによって皆さんの人生もさらに変わろうとしています。
持田 私はもともとダンスの経験がなかったので、アイドル部に入った当初はつらいときもありました。でも今では振り入れも以前よりスムーズにできるようになったし、すごくモチベーションが上がりました! 13人でアイドルをやるのがとても楽しいんです。なので、青春高校で今後もっともっと上に行きたいです!
頓知気 うん! 以前なら「『ミュージックステーション』に出たい」と言っても「いやいや、出られるわけがない」という位置にいたけど、今はそれを目指せるところまで来たんじゃないかなって思います。あと個人的には、ずっと「グラビアが好きです」と言い続けていたら『週刊プレイボーイ』さんに載ることができて。私個人の夢も青春高校の夢もどんどん現実に近付いている気がしています!
日比野 私はもともと自分に自信がなかったし自分のことも好きじゃなかったんです。でも、青春高校に入っていろんな役割を与えてもらって考え方が変わって、考え方が変わると行動も変わって、次第に自分の良さもちょっとずつ見えてきました。だから、これからも青春高校を続けることでもっと新しい自分に出会いたいです。そして、今はメジャーデビューという大きな目標が目の前にあるので、そこに向かって青春高校のみんなで真正面から立ち向かっていきたいです!
──メジャーデビューの先にはどんな未来が待っているんでしょうね?
日比野 目指せるところまで目指してみたいです。やるならとことんやりたい! 私、テレビで欅坂46さんがすごく大きな会場でライブをしている映像を観て、「私たちもここまで行きたい!」って思ったんですよね。たくさんのお客さんが振るサイリウムの光の中で歌ったり、お客さんに向けて放水したり……そんなことが青春高校でもできたらいいなって思っています!
(取材・文/左藤豊)
▽頓知気さきな(とんちき・さきな)
2000年3月6日生まれ、大阪府出身。B型。
▽日比野芽奈(ひびの・めいな)
2001年6月27日生まれ、神奈川県出身。B型。156センチ。出席番号4番。1期生。
▽持田優奈(もちだ・ゆうな)
2001年3月16日生まれ、神奈川県出身。O型。156センチ。出席番号30番。