【写真】アイドル学園記者会見発表の様子ほか【12点】
このプラットフォームは、アイドル志望者と現役アイドルを支援するための画期的なシステムだという。トップアイドルを指導する専門家によるボーカル、ダンス、メイクのレッスンに加え、オーディション情報も提供していく。また、セカンドキャリアに備えた社会人としての知識や教養を学べるコンテンツや、パートナー企業による求人情報も無償で提供していく。パートナー企業として、株式会社ツギステと連携をとるという。ツギステの代表は橋本ゆき氏。氏は東大生アイドルとしてアイドルグループ「仮面女子」に所属していた過去があり、現在は渋谷区議会最年少議員を務めるかたわら、アイドルのキャリア課題の解決に向けツギステを設立した。
会見に登壇した湯浅氏は、4つ問題を提起。「①いつかアイドルを卒業するときに将来就きたい職業に就けない。②親御さんが(娘の)将来を心配して送り出せない。③卒業した後が不安でアイドル活動に踏み出せない。④安定的な収入をもらえる環境を作れないかどうか」が、彼がこれまでアイドル業界を近くで見てきて感じていたことだという。
そこで、「未来を見据えてアイドルをする」ためにタッグを組むことになったのが、eラーニングに長けている「木村情報技術」だった。
また、「アイドル学園」はビューティー面にも力を入れており、「崩れない前髪の作り方」といった、アイドルになりたい人は必見の動画もアップされている。アイドルマナーのレッスン動画も用意されており、アイドル経験者のゲスト(第1回は元HKT48で、現在は振付師の本村碧唯)を招き、インタビュー動画を展開中だ。
同サイトのオフィシャルアンバサダーに就任したアイドルグループ「LarmeR(ラルメール)」の坂口渚沙は、「プロの先生から学べるのはありがたいこと。私は北海道出身なので、eラーニングプラットフォームもいいなと思う。セカンドキャリアをサポートしていただけるのも心強い」と語った。
2025年現在、わが国にはアイドルグループが無数にある。中には、アイドルになることがゴールと考えている人もいる。ところが、アイドルになってからも学ぶべきことは山のようにある。それをマスターするために使った時間を、一般の生徒たちは大学受験のために使っている。アイドルは、アイドルになるために何かを犠牲にしている。そういった業界の課題を一気に解決する可能性がある「アイドル学園」。2025年のアイドルシーンに風穴を開けるかどうか、見ものだ。
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