【写真】『CREATEs presents IDOL RUNWAY COLLECTION 2025 Supported by TGC』の様子
まずは、オープニングアクト。アソビシステムによるアイドルプロジェクトKAWAII LAB.のSWEET STEADYがトップバッターとして登場。人気曲「ダイヤモンドデイズ」を披露すると、Rain Tree、momograci、vVibe!、PaRetと注目のグループが続いていく。
各グループが1曲入魂(momograciのみ2曲)のパフォーマンスを披露し、会場を温めて盛り上げると、最初のコンセプトステージに。テーマは『和&モード』。着物や和傘といった日本の伝統文化をオマージュした衣装を纏ったアイドルがランウェイを歩いていく。FRUITS ZIPPERの櫻井優衣と真中まな、CUTIE STREETの古澤里紗ら、普段はカラフルな衣装を着ているアイドルが黒を基調とした衣装で登場し会場を沸かせるとオープニングへ。
今回MCを務めたのは、タレントの村重杏奈と芸人のハナコ。前日のTGCではモデルとしてランウェイを歩いた村重がこの日はMCとして会場を盛り上げる。ハナコとの軽快なトークで笑いを誘いながら、集まったアイドルファンを盛り上げていき、村重が呼びかけた<推しは推せる時に?>、<推せー!>というコール&レスポンスが場内に響き渡ると、≠MEでライブパートがスタート。
続いてはパートナーステージへ。『髪に、“KAWAII”の魔法を』をコンセプトにしたCREATEsとのコラボステージ。都内サロンの人気美容師がステージ上で、高嶺のなでしこの松本ももなのヘアセットをするパフォーマンスからスタートすると、可愛くヘアアレンジしたFRUITS ZIPPERの仲川瑠夏やSTU48の石田千穂らが魔法のステッキを思わせる魔法のドライヤーを手にして登場。ピンクを中心とした照明も相まって会場の多幸感を増幅させていく。
そして、再びライブパートへ。CUTIE STREETの名前がビジョンに映し出されると場内からは大歓声が上がる。「ひたむきシンデレラ!」、「ラブトレ」の2曲をメインステージで披露すると、最後は大人気曲「かわいいだけじゃだめですか?」へ。ラスサビではランウェイを駆け抜けてセンターステージでパフォーマンス。結成1年未満というのが信じられないほど堂々たる8人の姿からは、きゅーすとの今の勢いがビシビシと伝わってきた。
休憩後、中盤ブロックは「Zipper STAGE」と「Ray STAGE」という2つのファッショショーからスタート。まず、「Zipper STAGE」でFRUITS ZIPPERの早瀬ノエル、高嶺のなでしこの籾山ひめり、≒JOYの江角怜音らがY2Kやスポーティーなスタイルで魅せると、「Ray STAGE」では日向坂46の佐々木久美、FRUITS ZIPPERの月足天音と鎮西寿々歌、≠MEの鈴木瞳美らが春らしくふわっとしたロマンティックなイメージのスタイルで魅せる。特に、FRUITS ZIPPERでは赤担当の月足が真っ白な衣装で歩く姿が印象的だった。
続いては、高嶺のなでしこのライブパートへ。時計が針を刻む音から始まるおなじみのOvertureが流れると、会場からはクラップが沸き起こる。ピンクとクリーム色をベースにした新衣装で登場したたかねこが1曲目に披露したのは「可愛くてごめん」。曲自体の爆発力もあり、こうしたフェス形式のイベントで、一気に会場をたかねこワールドへと引き込んでいくキラーチューンだ。早速、メンバー10人がランウェイとセンターステージに広がってパフォーマンス。次に、センターステージで新曲「Cute for life」を披露すると、ライブ終盤の定番曲「ファンサ」で一体感を生み出し、最後はロックなナンバー「美しく生きろ」を全力で披露して締め括った。わずか4曲のパフォーマンスだったが、たかねこワールド全開の一体感を生み出していた。
そして、トークパートを挟むと、中盤最大のハイライトとなった「TGC Special RUNWAY Stage」へ。「カウガール」をテーマに花柄やデニム、ウエスタンブーツやテンガロンハットを取り入れたコーディネートを展開。
さらに、TVアニメ『推しの子』とのコラボステージへと続く。ここでは、CUTIE STREETの古澤里紗と増田彩乃、高嶺のなでしこの日向端ひなと橋本桃呼、SWEET STEADYの白石まゆみという5人がグループの垣根を越えて、劇中歌であるB小町の「POP IN 2」のダンスパフォーマンスを披露。貴重なコラボレーションとなった。
続いて、ファッション雑誌『LARME』による「LARME STAGE」へと突入。雨のシーンから始まると、レギュラーモデルでもあるCUTIE STREETの桜庭遥花が傘を差して登場。前半の5人は雨を意識した水色を基調としたファッションに。中でも、きゅるりんってしてみての逃げ水あむがひと際大きな注目を集めていた。
休憩を挟むと最後のブロックへ。ラストブロックはFRUITS ZIPPERのライブステージからスタート。『CREATEs presents IRC2025』で観たい、聴きたい1曲への投票を事前に募った「推しセトリ・セレクション」という企画で見事1位に輝いた「ぴゅあいんざわーるど」でスタートすると、続けて人気曲「NEW KAWAII」へ。間奏のセリフパートでは、<あれかわいい、それかわいいって言うけど、私はIRCに集まってくれたみんながにゅーかわいいと思います!>とアレンジする遊び心も見られた。そして最後は、代表曲の「わたしの一番かわいいところ」。ライブ鉄板曲3曲で貫禄のステージを見せると、ふるっぱーファンはもちろんのこと、初見の他グループのファンをも虜にしてステージを去った。
最後のファッションショーパートは、『和ポップ』をテーマとしたコンセプトステージに。ポップな色の着物とスニーカーを合わせた斬新なスタイリングで新たなジャパンカルチャーを提示した形だ。このパートには、CUTIE STREETから桜庭遥花、佐野愛花、増田彩乃が参加したほか、≠MEの蟹沢萌子、Jams Collectionの小此木流花やラフ×ラフの日比野芽奈らも登場。
そして、ライブパフォーマンスの大トリを務めたのは日向坂46。ハッピーオーラ全開のOvertureが流れると、会場中のペンライトが空色へと染まっていく。シンガロングと盛大なコールが沸き起こる中、1曲目は「アザトカワイイ」でスタート。さらに「ドレミソラシド」、「キュン」、「Am I ready?」、「キツネ」とシングル曲を畳みかけて圧巻のパフォーマンスを見せると、会場のボルテージは最高潮に。最後は、センターの小坂菜緒の曲紹介から最新シングル「卒業写真だけが知ってる」へ。今回のメンバーは、間もなく卒業する1期生3人を含む1期生~3期生までの12人体制だったため、このタイミングでこのメンバーでのパフォーマンスが観られたのはとても貴重なことだっただろう。
エンディングでは金銀テープが舞い上がる中、FRUITS ZIPPERを先頭にMCの村重とハナコも含む出演者が続々とランウェイに登場。最後にメインステージ上にアイドルが並んだ姿は壮観。まさに圧倒的な多幸感溢れるグランドフィナーレとなった。
日向坂46の佐々木美玲がライブ中のMCで「他の可愛いアイドルのみんなとランウェイを一緒に歩くことができて、目が幸せだった」と語っていたのがとても印象的だった。会場や配信で観ていたアイドルファンと同じような幸せな気持ちを、参加したアイドル達も感じていたようだ。
エンディングでは、MCの村重から「既に次回開催に向けて動き始めている…」との嬉しい情報も飛び出した。アイドルフェスとファッションショーを融合したIRCの新たな可能性、今後の展開にも期待したい。
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