「第14回ytv 漫才新人賞決定戦」が3月2日(日)に開催され、芸歴9年目のフースーヤが優勝し、賞金100万円を手にした。

【写真】「第14回ytv 漫才新人賞決定戦」決勝戦の様子【28点】

「ytv漫才新人賞決定戦」は関西を拠点に活動する芸歴10年目以下の若手漫才師を対象にした漫才コンテスト。
今年度は、ぐろう、タチマチ、マーメイド、翠星チークダンス、マーティー、フースーヤ、オーパスツーの7組が決勝戦に出場した。

フースーヤはFIRST ROUNDでは心霊スポットに潜入するネタを熱演。500点満点中456点で1位となり最終決戦に駒を進めた。最終決戦では海賊に扮したギャグ満載のネタを披露。FIRST ROUND2位の翠星チークダンスと熱戦を繰り広げたが、審査員の4票を獲得して優勝を果たした。

優勝が決まった瞬間、フースーヤの2人はほっとしたような表情でガッツポーズ。そしてギャグも交えつつ、田中は「ずっと漫才じゃない、漫才じゃないと言われてきたんですけど、これで漫才ということが、自分たちがやってきたことが証明できた」と喜びを語った。

審査員は、ハイヒール・リンゴ、ザ・プラン9、 お~い!久馬、ハリウッドザコシショウ、フットボールアワー・岩尾望、霜降り明星・粗品の5名が務めた。審査を終え、粗品は「漫才の本編でちゃんとウケていたので、文句はなかった」と称賛し、「また仕事できるのを楽しみにしてるわ」とねぎらった。またハリウッドザコシショウも「いっとったなー!!」と2人を祝福した。

▽フースーヤの受賞コメント

――優勝した現在の心境は?

谷口 常々言ってるんですけど、ytv漫才新人賞(以下、ytv)は事前ROUNDが年に3回ありまして、さらに皆さんがテレビで見る事前ROUND の前に「手見せ」というオーディションがあるんですけど、それが朝9時集合なんで、それにもう出なくていいんだという喜びで安堵しました。

田中 確かにほっとしたというか、やっと獲れました。
僕らは過去2回決定戦に出たんですけど、今日MCだったブラックマヨネーズの吉田さんが審査員のときに、僕らはとんでもないコメントを言われて、それでかなり落ち込んで。僕はもうytvに出たくないって...。その次の年の事前ROUNDの手見せが始まったときに、「心折れたから、僕は無理です」って言ったんですよ。

谷口 こいつヤバかったんですよ。僕はytv でやられたことはytvでしか返せないと思ってたんですけど。

田中 でも、うれしい話、最終決戦で最後にやった海賊のネタっていうのが、手見せで1回落とされてるネタだったんです。復讐、果たしたったぞ!!

――2人の中でこの1年、変えた部分や成長を感じたところは?

谷口 僕らはそんなにやってることは変わらないのですが、ちょっとずつ僕らの露出も増えてきて、皆さんが見方をわかってくれたのかなと。まあ芸歴も9年目になりますので、普通に実力、ですかね。

――今後の目標は?

田中 ytv は獲りましたので、「ABCお笑いグランプリ」を取って、そして「M-1 グランプリ」決勝、優勝を狙って頑張ります。

谷口 ショータイムも言ってくれましたが、ytv、ABC、あとGHQ、SK-II、P&G、ETC、ABC マート・・・とりあえずアルファベット3つのものはすべて獲っていきたいですね。

――優勝すると"ご褒美特番"がありますが、どんなことがしたいですか?

谷口 へずまりゅうさんとグルメロケとか、奈良の鹿パトロールがしたいです。それをショータイムにスタジオで見ていただきたいです。
それと、同期のスキンケア大学と一緒にグルメロケしたり、陰謀論についてディベートしたり。それをショータイムにスタジオで見てもらって。でも、いろんな人とやったり、ロケに行ったりもしたいなと思います。

田中 僕も「ドッグ!」っていう特番をやろうかなと思ってて...空前メテオが「キャット!」っていうご褒美特番をやっていたので。ま、冗談です。でも僕ららしい楽しい感じの、悩み事とか吹っ飛ぶようなそんな番組にしたいです。

――賞金100万円の使い道は?

谷口 奈良の鹿パトロールです。奈良県に全額寄付したいと思います。

田中 何かこの国が良くなるように、頭をひねり出して使いたいと思います。信号がないところに信号を作るとか。何か世の中の人のためになるような使い方をしたいです。

――東京進出についてはどう考えていますか?

谷口 僕ら1つ目標というか、区切りがあって。
大阪で賞レースを頑張ったら、1回2人で漫才から離れて、栃木で「ポコチャ」配信をしようと決めてるんです。もしかしたら上"栃"するかもしれません。まあ、いつかは東京に出て、もう1回番組をやりたいなと思っています。

田中 全国で漫才できるような大きな芸人になる、そんな展望を描いております。

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