「RIZINガール」からコスプレイヤーへ転身し、現在はSNSを中心に活動しているきゃしーさん。自身の美ボディを芸術作品として世に送り届けている彼女がコスプレに魅せられた理由、そして表現者としてのこだわりを訊いてみた。
(前後編の後編)

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――中学時代は漫画を描いていたくらいオタクだったとのことですが、そもそもはいつ頃から?

きゃしーさん 小学校から中学校にかけてはボーカロイドがすごく好きで、ずっとYouTubeで聴いて、家で歌っていました。アニメもずっと観ていましたね。

――コスプレを始めたキッカケはなんですか?

きゃしーさん 大人になってから行った沖縄旅行中、たまたま出会った女の子にナンパされて、そのまま仲良くなったんです。その後、コスプレやってると教えてくれたんです。それがコスプレイヤーの九条ねぎさん。彼女がキッカケでコスプレイベントへ一緒に行くようになりました。沖縄で会っていなかったら、コスプレイヤーはやっていなかったですね。

――コスプレに興味はなかったのでしょうか。

きゃしーさん 存在は知っていましたが、それまでやりたいとは思わなかったですね。でもねぎに、「イベント行こう」と誘ってもらって「コミケ」に行ったら、めちゃくちゃ楽しくて。「アドレナリンの出方が半端ない!」と感じてから作品撮りするようになって今に至ります。

――当時はモデルとして活動されていたわけですが、コスプレをして人前に立つこととの違いは?

きゃしーさん 全く違っていて、例えばモデル撮影では、1人のモデルに対して10人ほどのスタッフがつきます。
自分が主人公だから、そのスタッフさんに「かわいいかわいい」って常に言ってもらえるんです。でもコスプレしてるときの方が気持ちが燃え上がるんですよ。イベントが終わっても2、3日はアドレナリン出まくるみたいな感じでずっと常に余韻に浸っています。

――スタッフからの「かわいい」が独占できることよりも快感があると。

きゃしーさん モデルは細い身体を綺麗に、女性に対して見せることが多いんです。当時って今よりも7キロぐらい痩せていましたし、体は常に気にしてたいましたね。でも、コスプレイヤーは男性に見せることが多くて。モデル時代は体型管理が厳しかったんですが、コスプレでは少し太っても全肯定してくれる方が多いんです。自由でいられることが大きな違いですし、ありのままの私を好きになってくれるのが嬉しいんですよね。

――今もモデルの仕事は継続しているんですか?

きゃしーさん やってないです。モデルの仕事も来るんですけどコスプレの方が楽しいので。

――ちなみにコスプレするキャラクターの選び方でこだわりはありますか?

きゃしーさん 自分が好きなキャラクターや、似合うキャラクターを選んでいます。
自分の顔やスタイルに合ったコスプレをやると、ファンの方も喜んでくれるので。最初は好きなキャラだけど、全然似合わないキャラもやっていたんです。『チェンソーマン』のパワーちゃんとか。ただ、個人的に合わないなと感じました。私はちょっと大人のお姉さんのほうが合うかなと思っています。

――キャラ物以外にも、かなりセクシーな衣装も着こなしているきゃしーさんですが、肌を見せることに抵抗はありましたか?

きゃしーさん グラビアやコスプレは、私にとっては1つの芸術表現なので、恥ずかしさはまったく感じません。むしろさらけ出せて嬉しいですね。ポージングや表情、衣装選びも含めて、上品さを大切にしています。なので芸術作品として綺麗だと思ってもらえるように意識してます。

――綺麗に魅せるために常に意識していることはなんですか?

きゃしーさん 体重が増えすぎないように毎日測っていて、今ちょうど自分のギリギリのラインなんですよね(笑)。なので最近ダイエット生活で、昼だけは炭水化物を食べて、それ以外はトマトスープを作っています。あとは、週1のジムに通い、太ってきたらランニングやプールで調整します。


――これまでで一番伸びた投稿はどういう内容でしょう。

きゃしーさん 写真の比較系はバスりますね。学生時代の証明写真と今の比較とか。ただ、毎回そればかりだと飽きられるので、数ヶ月に1回ぐらいにしています。あと、総じて思うのはムチムチは正義(笑)。

――なるほど(笑)。では、最後に今後はどんな活動をしていきたいか教えてもらえると。

きゃしーさん これまでクリスマスや、誕生日イベントなどいろいろやってきたんですけど、もっと規模を大きくしたいです。そして、今まではいろんな方に手伝ってもらったのですが、全部自分でやれるようになりたいですね。

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