【関連写真】バラエティでもドラマでも縦横無尽の活躍を魅せる野呂佳代
現在、野呂は広瀬アリスが主演する日本テレビ系ドラマ『なんで私が神説教』で、物語の舞台となる私立高校の2年1組の担任で学年主任の大口美幸を演じている。まじめな美幸は生徒にも教師にも厳しく恐れられているが、実は教頭(小手伸也)と不倫関係にあるという「裏の顔」を持つキャラクターだ。
校内で隠れながら教頭といちゃつくなど他人に厳しく自分に甘いが、生徒を想う気持ちはしっかり持っているなど、多面性のある難しい役柄となっている。下手すると作り物っぽく見えてしまうキャラだが、野呂は自然な演技と親しみやすいぽっちゃり体型で「本当にいそう」なリアル感を醸し出し、視聴者を物語に引き込む役割を見事にこなしている。
実際、SNS上では「野呂佳代の演技、最高すぎてツボ」「野呂佳代と小手伸也のやりとりがめちゃ好き」「野呂佳代の演技って妙な安心感がある」などと高評価の声が相次いだ。
本作に限らず、野呂は多くのヒットドラマで好演を見せている。日本テレビ系『ホットスポット』ではほぼゲスト出演ながら強烈なインパクトを残し、TBS系『西園寺さんは家事をしない』では主人公に寄り添うしっかり者の親友、フジテレビ系『アンメット ある脳外科医の日記』では記憶障害になった主人公の脳外科医を温かく見守るベテランの麻酔科医、NHK総合でも放送している配信ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』ではギャル風の見た目ながら仕事はデキる手続き担当を演じた。
このほかにも、日本テレビ系『ブラッシュアップライフ』、テレビ朝日系『ザ・トラベルナース』、フジテレビ系『ナイト・ドクター』など、多くの人気ドラマに出演している。
いずれもメインどころではないバイプレイヤーとしての出演だが、先述したように「こんな人いそう」と視聴者に思わせるリアルな演技とルックスで作品の世界観に貢献。だからこそ、脇役なのに視聴者の記憶に刻まれ、それがネット上で「野呂佳代が出演するドラマにハズレなし」説が噴出する理由にもなった。
視聴者が「そういえば面白いドラマにいつも野呂佳代が出てるよね」というイメージを抱くのは、それだけ彼女の演技の印象が強く残っているからだろう。
野呂が「いかにも本当にいそう」な人物を演じられる要因の一つが、先述した「ぽっちゃり体型」だ。
本人も体型が大きな武器になっていることを自覚しており、過去のインタビューで「私がぽっちゃりでなかったら、何も残らなかった可能性があります(笑)。アイドル時代にいろいろ言われましたけど、今はこの体型の私を求めてくれる人がいるので、良かったなと思います」と語っていた。
野呂がすごいのは、それだけ女優として才能を発揮している一方、バラエティでも大活躍していることだ。もともとアイドル時代からお笑い力が高く、トークのスキルもあったが、2020年にテレビディレクターの男性と結婚したことで「主婦タレ」需要も生まれ、バラエティで引っ張りだこの存在になった。
多くの視聴者もそれを認めているようで、4月28日に放送されたTBS系バラエティ『タミ様のお告げ』で発表された「バラエティでも役者でも大活躍 両方できてスゴいと思う二刀流女性芸能人といえば?ランキング」で、1位の小池栄子、2位のイモトアヤコに次いで野呂は堂々の3位にランクイン。4位の川口春奈、5位の木村佳乃らを上回る順位で、女優として主演クラスのメンバーが並ぶなかで大健闘となった。
バラエティでの活躍が女優業のオファーを増やし、それがバラエティ需要をさらに高めるという相乗効果が生まれているが、そのどちらも脇で輝くバイプレイヤーとしての出演というのが「野呂佳代らしさ」といえる。言い換えれば、バラエティにしてもドラマにしても、制作側が安心してメインの脇を固めるポジションに起用できる存在なのだろう。
地道な努力を続けて唯一無二のポジションを築いた野呂。今後もドラマやバラエティに抜群の安定感をもたらす存在として重宝されていきそうだ
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