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同映画は、国内累計発行部数がシリーズ累計で78万部を突破した東野圭吾氏のミステリ小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』(光文社文庫)の実写化。かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンの神尾武史(福山)が、卓越したマジックと手癖の悪さ、メンタリスト級の巧みな人間観察能力と誘導尋問を武器に、姪の真世(有村)と共に、大切な家族が被害者となった殺人事件の謎に挑む。
本作は、稀代のヒットメーカーである東野圭吾氏の原作、福山と有村の初共演、そしてメガホンをとるのは『コンフィデンスマンJP』シリーズや『イチケイのカラス』シリーズの田中亮監督と、ヒット要素が満載だ。共演陣も成田凌、仲村トオル、生田絵梨花、森崎ウィン、生瀬勝久など豪華で隙がなく、すでにヒット前提でシリーズ化を視野に入れているともいわれている。
同じ東野作品の『ガリレオ』シリーズとの縁もあり、福山が主演を務めるのは想定内だが、有村がヒロインとなったことの意味は大きい。期待作のヒロインにふさわしいだけの実力と人気を兼ね備え、業界内での信頼が厚くなければ務まらないからだ。
有村といえば、2013年にNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインの母親の若かりし頃を演じたことでブレイク。この役柄の影響で清純イメージが強かったが、2015年には『映画 ビリギャル』で金髪ギャルになりきって殻を打ち破り、同作での演技で第39回日本アカデミー賞の「新人俳優賞」と「優秀主演女優賞」をダブル受賞した。
この時点でブレイク女優と称されるようになっていたが、2017年にNHK朝ドラ『ひよっこ』でヒロインを務め、さらに認知度を拡大。2021年には菅田将暉とW主演した映画『花束みたいな恋をした』が大ヒットし、情報誌「日経トレンディ」(日経BP)の「今年の顔」に選出。同作での演技が評価され、第45回日本アカデミー賞で念願の「最優秀主演女優賞」を獲得した。
2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康の正室・瀬名を好演したことも印象的で、人気と実力を併せ持つトップ女優へと成長した。そして今回の『ブラック・ショーマン』のヒロインが当たり役となれば、いよいよ「国民的女優」の座が見えてきそうだ。
実際、SNS上でも有村の演技を高く評価するコメントが絶えない。
「有村架純はほんわかした雰囲気とリアルな演技が心に響く感じ。優しそうなオーラが出てて、見てるだけでほっこりするよね」
「有村架純ちゃん、かわいくて演技も上手いわー。『ナラタージュ』久しぶりに見たいな」
「花束みたいな恋をしたって映画を観た。主役の2人の演技、すごく素敵だな~」
「『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の有村架純の演技、今でも記憶に残ってるくらいすごかった」
有村については、業界内で「事務所の新エースは有村架純」との声も多く上がっている。
彼女が所属する芸能事務所「フラーム」は多数の人気女優を擁しているが、もともとのエースだった広末涼子は不倫騒動を機に退所。次のエース格は順当なら戸田恵梨香とみられていたが、2022年に第一子の出産を発表し、現在は子育て中心になっており、以前のようなペースでの活動は難しい状況だ。昨年4月には、有村と同年代の人気女優である吉岡里帆が加入したが、まだ移籍から1年余りしか経っていない。
有村というと、一時は人気アイドルとの熱愛報道が騒がれたことがあったが、真偽はともかく「まじめな交際」という印象で、イメージが大きく下がることはなかった。確かな実力と人気を備え、そうしたも追い風となり、新エースの有力候補というポジションにまで上り詰めたといえそうだ。
今もっとも勢いのある事務所の一つといわれる「フラーム」の新エースとなれば、有村の女優としての格はさらに上がるだろう。今後も実力派のトップ女優として、さらなる飛躍が期待できそうだ。
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