※前編はこちらからご覧ください。
──田島さんは読書が大好きじゃないですか?
田島 本、大好きです! 松本 私は苦手ですね……。
──ということで、たとえば田島さんから松本さんに「この本を読んで!」とオススメしてもらえないでしょうか?
田島 あぁ、なるほど。でもね、オススメできません!
松本 !?
田島 日向って、人からオススメされても続かないタイプだと思うんですよ。さすがにパラパラとめくるとは思うけど、最後までは読み進められないと思う。
松本 あ、当たりです(苦笑)。 田島 だからね、自分が本屋さんで見かけて「あっ、面白そう」と興味を持った本があったら、それを読むのがいいと思うよ。
松本 実は新幹線で大阪に帰る時間を使って本を読もうと考えたんですよ。実際には読み終わるまで博多までの往復かかったんですけど……。
田島 えっ、何の本を読んだの?
松本 えっと、福岡市長の高島(宗一郎)さんの本です。テレビ局のアナウンサーから、いかにして市長になったのか、とか、どんな苦労があったのか、とか……なんか自分のことと照らし合わせて読んでいったら、すごく興味深かったし、ためになりました!
田島 意外なチョイス! これは私もオススメできなかった(笑)。
松本 そうなんですかね。私、まだ自分で自分を全然分かってないから、なんとも……。
田島 確かに周りから指摘されて気がつくこと多いもんね。「えーっ、日向ってそんな感じですかぁ~?」って言っているうちに「あぁ、そうかもしれないですね」みたいな。
松本 本当に自分でも不思議です。
田島 こういうところが面白いんですよ、日向は。
──さて、今回の新曲ではそんな2人が揃って選抜入りしました。
松本 私は選抜メンバーだけじゃなく、HKT48全員のメンバーたちの想いも背負って、その子たち以上の努力をしないといけないなって思っています。やっぱり日向が選ばれたことに対して「何で?」って思っている方もいると思うんです。それって悔しいし、なんとか頑張って、何か形を残したいんですよね。
田島 全ての人に認められるなんてことは、本当に難しいし、そこはまだ焦らなくても大丈夫だよ!
松本 それでも小田(彩加)さんとか、(宮崎)想乃は前回、選抜に入っていたから、絶対に悔しいと思っているだろうし、絶対に燃えているはずなので、私も負けないようにしないと。こうやって同期同士で刺激を与えていければいいですね。
田島 そっか、同期かぁ……確かにね、1月にTDCホールで行ったHKT48のコンサートでは2期生が私しかいなくて、寂しい思いをしたのね。今までは(朝長)美桜がいたし、他に同期が誰もいないなんてことはなかったから。それだけに今回、同期のじーな(神志那結衣)が選ばれたのは、自分のことのようにうれしかった! じーなは前回の選抜から結構、時間が空いちゃったんだけど、毎回、選抜に入れなかった悔しさを表に出してきたし、それを必ずバネにしてきたのね。そういう諦めない気持ちとか姿勢が、今回の選抜につながったと思うので、後輩たちにも、そういう姿勢を学んでほしいと思う。
──同期って大事ですね。
松本 4期は(月足)天音が卒業しちゃったんですけど、他の子は残っています。
田島 なんか2期と4期って似ているところ多いと思う。1期と3期は王道アイドルって感じだけど、2期と4期は個性派揃いで。だから4期を見ているとHKT48の未来は明るいなぁ~って。
松本 確かにそうですね!
田島 今回、後輩のメンバーたちが目の前にたくさん並んでいることはすごくうれしいし、私たちもやれることをしっかりやらなくちゃって改めて思った。
──その先には新劇場のオープンも待っています。
松本 私たちは前の劇場を知らないんですよぉ~。
田島 そっか、もうそういう世代がいるってことか! 私たちは私たちで前の劇場のオープンには間に合っていないので、今回、新劇場のオープンに立ち会えるのって、なんか不思議な気持ち。専用劇場に帰ってこれる、という思いと同時に、ここからが新しいスタートなんだって。頑張ろうね!
松本 はい! また悩みがあったら相談させてください。美味しいものを食べながら(笑)。
(取材・文/小島和宏)
▽田島芽瑠(たしま・める)
2000年1月7日生まれ。福岡県出身。B型。
▽松本日向(まつもと・ひなた)
2000年12月11日生まれ。大阪府出身。AB型。チームTII所属。4期生。HKT48のビジュアルユニット「Chou」の一員でモデル級のプロポーションを誇るが、話すとバリバリの関西弁で天然が炸裂する。
▽HKT48 13thシングル 『3ー2』(さんひくに)
2020年4月22日(水)発売