派手な演出と熱いストーリーで今話題を集めているテレビ朝日×ABEMA共同制作ドラマ『M 愛すべき人がいて』。主人公「アユ」を演じるのは今作が女優初デビューとなる歌手の安斉かれん。
その存在感はベテラン共演者に負けず劣らず。そんな安斉は、事務所の大先輩である浜崎あゆみを演じることに対してどう思っていたのか?(2回連載の1回目)

【写真】安斉かれんが“アユ”を演じる話題のドラマ『M 愛すべき人がいて』

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──主演ドラマ『M 愛すべき人がいて』は、オンエアされるたびにすさまじい反響を巻き起こしています。

安斉 うれしいです。「ありがとうございます!」という思いです。感想は色々ありますが、反応があるということはまずは観てくださったわけですからありがたいなと思います。ツイッターを見ると、田中みな実さんがつけている眼帯について視聴者の方が大喜利のようなことまでやっていて……。

──「あれは鳩サブレだろう」「いや、ひよこじゃない?」などと話題になっていました。安斉さんはエゴサ—チも結構されるんですか?

安斉 全然しないです。でもありがたいことに毎回トレンド入りするので世間の反応が分かってしまうというか(笑)。

──ドラマ初出演ということですが、主演が決まったときは率直にどう思いました?

安斉 一番大きかったのは「私でいいのかな?」という気持ち。演技自体、レッスン以外ではまともにしたことなかったので。

──安斉さんにとって、浜崎さんはどんな存在だったんですか?

安斉 本当に偉大な方だと思っています。
小学生のときには、浜崎さんの曲で踊ったこともあって。

──それは、どういう経緯で?

安斉 地元の小学校で「子ども祭り」というものがあったんですよ。幼い私としては、これはかなり楽しみなイベントだったんです(笑)。そこで浜崎さんの『BLUE BIRD』を踊りました。

──難しそうだなと思ったのは、このドラマは架空の人物ではなく誰もが知っている浜崎あゆみを演じるわけじゃないですか。そのあたりでプレッシャーを感じることは?

安斉 もちろん浜崎さんのMVを観たりして、自分なりに研究したりはしました。だけど最終的には“ドラマとしてのアユ”を演じようと決めたんです。『M』は浜崎さんをベースにしたフィクションの小説があって、さらにそれを鈴木おさむさんの脚本でドラマ化したものなので、「ドラマの中のアユ」を演じよう!やりきろう!と思って挑みました。

──このドラマがバズっているのは、田中みな美さんをはじめ、水野真紀さんや高島政伸さんなどの癖が異常に強い演技も大きいと思うのですが。

安斉 いや、ホントにすごいですよ(笑)。撮影中にみんな笑っちゃうこともしょっちゅうで。ただ田中さんって役ではあんな怖い感じだけど、普段はとても優しい方なんです。
最初は私もビクビクしていましたけど、カメラが止まると「怖かったよね~。大丈夫だった?」とか声をかけてくださって……。だから逆に言うと、プロの俳優さんって本当にすごいと思います。普段とのギャップに圧倒されます。

※インタビュー(2)「演技は自分なりに一所懸命にやるしかない」はこちらから

(取材・文/小野田衛)
▽安斉かれん
1999年生まれ 神奈川県藤沢市出身の20歳。『ポス(ポストミレニアル)ギャル』と呼ばれる次世代型ギャルの一人。渋谷の人気ショップ 「RELECT by RUNWAY CHANNEL Lab.」で店員として働きながら、デビュー前から多くのファッション・メディアに登場し、コスメティックブランドM・A・Cの店頭コレクションビジュアルにも採用される等、徐々に注目を集めている。令和元日の5月1日『世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた』で avexよりデビュー。

▽ 土曜ナイトドラマ『M 愛すべき人がいて』
放送局:テレビ朝日
※見逃しはABEMAで独占配信
放送日:毎週土曜よる11:15~
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