舞台「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~」「鬼滅の刃」など話題作に出演し、その名前を広めた女優・高石あかり(※高橋の「高」は「はしごだか」が正式表記)。笑顔輝く漫画キャラクターのようなルックスの彼女は一体どんな人物なのか。
女優を目指したきっかけやこれまで出演した舞台のことを中心にお話を聞きました。(2回連載の1回目)

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──高石さんは『鬼滅の刃』(20年)や『おそ松さん』(19年)といった2・5次元舞台作品に立て続けに出演し、現在注目度急上昇中です。

高石 ありがとうございます、この状況に自分自身が一番びっくりしています! 2・5次元舞台を通して多くの方に私のことを知っていただけて、すごくうれしいですね。

──元々高石さんは16~18年にダンスボーカルグループの一員として活動。その後19年4月から女優として本格始動したわけですが、その経緯を教えてください。
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</strong高石 私、保育園くらいの頃からずっと「女優さんになりたい」と言っていたんです。
ダンスボーカルグループに加入して活動しているときはそれに本気で取り組んでいたんですけど、卒業後「私は何がやりたいんだろう」と考えたときに、「やっぱり女優さんになりたい」と。

──小さな頃からの夢をかなえたいと改めて思ったわけですね。

高石 はい。夢、と言うか……小さな頃の私は「女優さんになりたい」というより「私は女優になる人間なんだ」と思い込んでいて(笑)。

──保育園の頃から!?

高石 そうなんです。周りの子たちが「ケーキ屋さんになりたい」「消防士さんになりたい」って言っている中、私は「女優になる!」と断言していました!

──いろいろな職業がある中、なぜ「女優」だったんでしょう?

高石 例えば小学生の頃、家で1人のときにテレビから流れてくるセリフを真似して遊んでいたんです。
あと、1人で突然泣いてみたり、怒ってみたり。別に演技の練習をしているつもりは一切なく、ただそれをすることが楽しかったんですよね。

──その「楽しいこと」をお仕事にできたらいいな、と?

高石 はい。「演じることが楽しい」、だから「女優さんになりたい」と思って。今でも家で1人で演じて遊んでいますよ。昨日もお風呂上がりに「今私の大切な人が死んだら、自分はどう振る舞うのかな」ってすごく真剣に考えたり。


──シリアスなお題ですね……。でもそれを普段からしていると、演技のお仕事でとても役立つのでは?

高石 そうですね。あと、普段の生活の中でもうれしい気持ちになったり悲しい気持ちになったときは、そこでの自分の感情や行動を細かくメモするようにしています。そしてお芝居で似たようなシチュエーションを演じることになったときに、そのメモを見返して参考にしています。

──なるほど。そして高石さんは今、幼い頃から「なる!」と言っていた女優という立場になりましたが。


高石 本当に幸せです! でもまだ知名度があるわけではないので、今後もっともっと頑張っていきたいなと闘志を燃やしています!

>>(2)「禰豆子ちゃんを届けるためにはどうすればいいか、すごく研究しました」はこちら

▽高石あかり
2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。ダンス&ボーカルグループ・α-X’s(アクロス)に所属後、2019年に女優として本格活動。舞台「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 3~」「鬼滅の刃」など話題作に出演し、その才能を開花させている。