3月3日に7年5ヵ月ぶりとなるニューシングル『CAN YOU WALK WITH ME??』をリリースしたAKB48最年長メンバーの柏木由紀。今年30歳を迎える彼女は、アイドル生活15年目に入った。
会いに行けるアイドルとしてのコロナ禍や100万人超えのフォロワーを持つ柏木のSNSの使い方を聞いた。

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――昨年から新型コロナウイルスの影響でAKB48の活動にも影響が出ていると思いますが、具体的にはどうですか?

柏木 AKB48のコンセプトは「会いに行けるアイドル」ですが、これまでこんなにファンの人たちに会えないことがなかったので、その部分では大きなインパクトがありますね。逆に、ファンのみなさんの存在の大きさも改めて実感しています。

オンラインでコミュニケーションをするようになって、「生存確認」みたいになることもあります(笑)。ファンの方はオンラインやYouTubeでの活動も喜んでくれていますね。

――AKB48のグループとしての良さと、ソロ活動の良さはそれぞれあると思いますが、柏木さん的にはいかがですか?

柏木 グループの良さは、協力や助け合いをしながら1つのものを作り上げていく達成感がありますね。仲間がいる良さは感じます。

ソロ活動は「すべてが自分」なので、緊張やプレッシャーは大きいですね。その分、うまくいったときやファンの方々に喜んでもらえたときの充実感はより大きいです。しくじったときもダメージが自分に返ってきますけど、メンバーに迷惑はかけないので自分次第でやりがいはあります。

――今回のニューシングルには『CAN YOU WALK WITH ME??』を含めて全3曲が収録されていますが、レコーディングはいかがでしたか?

柏木 3曲を1日でレコーディングしたんですが、5時間ぐらいで完了できました。当初はお昼ぐらいから始めて深夜までかかるかなと思ってましたが、手こずることもなく、楽しく進行できましたね。


これまでのソロ曲は誰かにディレクションを受けてというよりも、自分で歌いたいようにやってたのでもっと早くレコーディングが終わってました。今回の3曲は、できることをすべて詰め込んで、なおかつスムーズな5時間だったので濃密な時間でしたね。

――YouTubeチャンネル「ゆきりんワールド」を始められて、約1年でおよそ100本の動画を公開されてますが、動画の活動はいかがですか?

柏木 動画はやってよかった! と思ってます。始める前は、なにをやればいいかもわからないし、数字も出るから抵抗あるなと思っていたんです。しかも、今の仕事を続けながらYouTubeまで手が回るかなという心配もありつつ……。

気にはなっていたけどなかなか始められなかった時期が続く中で、AKB48をもっと盛り上げようという発想で他のメンバーもYouTubeを始めたので、私もやろうと決意できましたね。で、実際やってみたら、めちゃくちゃ楽しいんですよ。もっと早くやればよかったと思うぐらい(笑)。

――視聴者目線の意見ですが、割と無茶ぶりっぽい企画もありますよね。

柏木 企画は全部自分提案でやってます。YouTubeでは、「やりたいことをやる」方針なので。普段、渋谷や原宿にはよく行くんですが、まったくバレないんですよね。
それを周りの人に話すと「バレてるけど、みんな気を使って声をかけられないだけ」って言われるので、動画で検証してみようみたいな感じです。

だからあの動画では、「ほらね、バレなかったでしょ」って証明したかったというか。自分で企画してるので、台本も何もありません(笑)。

――思いがけない企画がヒットするみたいなこともありますか?

柏木 ありますね。牛丼を食べるだけの動画があるんですが、これがかなりの再生回数になってます。すごくありがたいんですが、「なんでこんなに再生されてるんだろう?」とは思いますね。ただ、YouTubeは狙ってヒットを出せるもんではないということも。この1年でわかりました。なので、自分が話したいことや共有したいことを優先して企画しています。

――YouTubeを公開した後に分析などはするほうですか?

柏木 めっちゃします! 「これやりたいけどあまり伸びないだろうな」とか、「ファンの人しか見ないだろう」みたいな傾向はわかってきているので、ある種の答え合わせみたいな分析もしますね。

――最近ではゲーム配信もされてますが、柏木さんはゲーマーなんですか?

柏木 小さい頃からゲームはやっていましたが、趣味の範囲でした。それをYouTubeで見せよう的な発想で始めたんですが、ゲームと視聴者の方々とのコミュニケーションのどっちに集中すればいいかが難しかったです。


でも、ゲーム配信は楽しいので今後もやっていきたいと思ってます。

――ゲームに限らず、今後YouTubeのコンテンツでやっていきたいと思っていることはありますか?

柏木 ライブの裏側や衣装の話など、AKB48のことをもっと伝えていきたいと考えてます。ご時世的に今は難しいんですが、どこかに出かけて一般の方とコミュニケーションをとったりすることもやってみたいですよね。

――アイドルのキャリアが15年目に入ってますが、今後のキャリアプランはありますか?

柏木 最近、あらためて自分はアイドルが好きだなと思うんです。できるだけ長くアイドルを続けたいですね。そういう意味では急な方向転換みたいなのはないと思います。

私の中では、ファンの人をどれだけ楽しませるか、喜ばせるかがアイドル活動の軸になっているので、「ファンのため」という気持ちがある限り、今後も体を張った企画もやります!

――ツイッター128万人、インスタ44万人のフォロワーがいらっしゃいますが、SNSの使い分け方みたいなものはありますか?

柏木 もともとツイッターはファンの方向けに投稿をしてたんです。ところが、続けていると同業のみなさんもフォローしてくれるんですね。思ったことやどうでもいいことをつぶやくのがツイッターなのに、最近それができなくなっちゃてるんです。

「今日は○○○食べよう」みたいな投稿を、共演者や後輩たちが見るんだと思うと、投稿できなくなっちゃうんですよね(笑)。なので、今ツイッターは告知がかなり多くなってるので、もうちょっと普通のことを投稿しようと思います。

インスタは、以前はカフェなどのおしゃれな写真だけにしてたんです。
最近は自分の写真だけに切り替えてますね。そのほうが見てもらえることも多いので。

文章はあまり気にせず、ちょっとしたことはストーリーを活用してますね。そういう意味では、インスタは柏木由紀らしく使えてます。

――3月3日ニューシングルをリリースされて、今後やっていきたい活動などは?

柏木 ご時世的にすぐは難しいんですが、やっぱりライブはやりたいですね。今回のニューシングルは7年5ヵ月とかなり間が空いちゃったので、今後はコンスタントにファンの方々が喜ぶことを提供していければいいなと思います。

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▽柏木由紀(かしわぎ・ゆき)
1991年7月15日生まれ、鹿児島県出身、愛称はゆきりん。2006年第3期、AKB48オーディションに合格、2007年4月8日にAKB48チームBのメンバーとして劇場デビュー。2021年、30歳を迎える節目の年に"アイドルアーティスト柏木由紀"としてあらたなジャンルを築き上げる。
Twitter:@Yukiriiiin__K
インスタ:@yukikashiwagi_official
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