「しっかり寝たはずなのに疲れが抜けない」「朝からもうぐったりしている」――そんな状態になっていないでしょうか。『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(新井直之/あさ出版)では、世界の超富裕層に仕えてきた執事の視点から、“成果を出す人”ほど「朝のスタート」を重視していると語られています。


今回は、仕事のパフォーマンスや心の余裕を左右する“朝時間”の使い方について紹介します。
○一日のパフォーマンスを左右する朝のスタート

体の疲れが抜けにくい、休んでもすっきりしないという人は、朝の動き出しに解決のヒントがあるかもしれません。

朝のスタートは、そのまま一日のパフォーマンスを左右するからです。

毎朝、時間ぎりぎりに出社していないでしょうか。

疲れをとるためにもう少し寝ていたいと布団の中で粘り、結果として通勤ラッシュに巻き込まれ、時計を気にしながら職場に駆け込む。

席に着くころには、精神的にも肉体的にもぐったりしてしまう。

そんな朝の積み重ねは、疲労をためる原因になってしまいます。

準備不足のまま仕事に取りかかると焦りが生じ、ミスも増えます。

これでは、朝の段階で体力を使い果たしてしまい、肝心の仕事に集中できません。

1時間ほど早く出社して仕事の準備を整える人もいるでしょう。

こうした姿勢は悪くありません。余裕がある分、慌ただしさは減ります。


ただし、忙しい時期には、その余裕もすぐに埋まってしまいます。

そこで、一歩抜きん出る人は「早めに出社する」ではなく、「圧倒的に早く動き出す」ことを選びます。

ときには朝4時に起床し、始発の電車で職場に向かう。

誰もいないオフィスで仕事を始めると、静かな時間の中で集中でき、段取りも完璧につけられます。

通勤ラッシュを避けられるだけでなく、同僚が出社してくる頃には、すでにその日の仕事の半分が終わっている。

時間的にも精神的にも余裕が生まれ、急な仕事にも落ち着いて対応できるのです。
○早起きは単に「時間を増やす」ためのものではない

「そんなに早起きしたら疲れるのでは」と、思う人もいるでしょう。

しかし、実際に試してみると、むしろその逆です。

朝を制することで、一日の流れを自分でつくれる感覚が得られます。

私自身も、予定が立て込みすぎて仕事が遅れがちなときには、あえて早朝から動き出します。

前倒しすることで、再び自分のペースを取り戻せるのです。

毎日、朝4時起きである必要はありません。


重要なのは、「動き出しの主導権を自分で握ること」です。

ぎりぎりまで寝て慌てて出社するのではなく、自分から一日を始める。その意識が、仕事の精度にも心の余裕にもつながっていきます。

早く起きて行動を始めることは、時間を増やすという意味だけではありません。

疲れをとるために布団にとどまるよりも、早朝の静けさの中で動き出すほうが、心身のバランスが整い一日が軽くなる。

そうした感覚を知っている人ほど、朝を大切にしています。

○『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(新井直之/あさ出版)

同じように働いているのに、なぜかあの人だけが成果を出し、いつも余裕がある。その差を生むのは、才能でも努力量でもなく――「休み方」です。本書は、世界の超富裕層に仕える執事が明かす、
“成果を上げる人の休みの技術”。仕事と休みを切り離さず、流れるように両立させるための思考法を紹介します。
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