○まとめ

・「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」にて日本AMDがRyzenとVersalを組み合わせたデモを披露
・6枚のタッチディスプレイをRyzenのiGPUで一括表示するデモを展示
・SAPPHIRE TechnologyのRyzen AI EmbeddedとVersalを搭載開発プラットフォーム「RAVE2-CORE」も公開

2026年5月27日~29日にかけて神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されているカーエレクトロニクスに関する展示会「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」にて、日本AMDはRyzenやVersalを活用したインフォテイメントやADASなどの提案を行っている。
○iGPUで6枚のディスプレイを一括表示

インフォテイメント向けとしては、Ryzen Embedde P100aを活用した6枚のディスプレイにそれぞれ異なるコンテンツの一括表示デモ「サラウンドビュー統合型 6ディスプレイ・インキャビンデジタルコックピット」などを見ることができる。


同デモでは、iGPUを使ってAndroid Automotive OS、サラウンドビュー、Google Map、ローカルLLM、3Dゲーミング、CPUパフォーマンスを6つのタッチディスプレイに一気に表示。このうち、サラウンドビュー上に表示されるコンテンツ生成をVersalが行っている以外はすべてRyzen側で処理を行っているという。

○Ryzen AI EmbeddedとVersalを搭載したMini-ITXマザーボード

また、SAPPHIRE Technologyが2026年3月のembedded world 2026にて発表したばかりの50TOPS超のAI性能を提供するRyzen AI Embedded P132とVersal AI Edge Series Gen 2を搭載したMini-ITXマザーボード「SAPPHIRE EDGE+ VPR-7P132」を搭載した開発プラットフォーム「RAVE2-CORE」を活用したデモ「車載コンピューティング向けIVI+ADASプラットフォーム」も見ることができる。

こちらはRyzen AIのRDNA 3.5ベースGPUで4枚のディスプレイの表示を処理しつつ、VersalのGPU(Arm Mali)が別の1枚のディスプレイ表示を行うというものとなっている。Mini-ITXという小型プラットフォームにRyzen AI Embeddedと Versal AI Edgeが搭載されているのは、それだけでインパクトがあるので、これを見るだけでも同社ブースに行く価値はあるだろう。

○QNX Cabinを活用したデジタルコックピット

このほか、BlackBerry QNXが提供するSoC非依存のデジタルコックピット向けリファレンスプラットフォーム「QNX Cabin」を活用したデジタルコックピットデモも見ることができる。

Ryzen AI Embedded P100を活用する形で、仮想化ゲストVM、カメラ入力、HMIを統合して表示するもので、AMD x86上のQNX Hypervisor、QNX 8.x BSP(ボード・サポート・パッケージ)、仮想化車載ゲストOS(Android)といったソフトウェアを活用し、1枚のディスプレイ上に複数のVMで処理した情報を表示するというものとなっていた。

小林行雄 こばやしゆきお 1990年代後半、大学で電子工学を学ぶ傍ら、秋葉原でPCパーツの販売に従事した後、2000年代前半に半導体・FPD業界専門誌の編集記者に転身。主に半導体デバイスに関するアーキテクチャ、製造プロセス、製造装置、材料分野を中心に担当。2008年1月に、毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)の運営するオンラインメディア「マイコミジャーナル」に移籍。以降、半導体業界を中心に、半導体の適用範囲の拡大とともに、スーパーコンピュータ、自動車、ロボット、産業機器、宇宙、AIとフォロー範囲を拡大してきた。2021年のビジネス情報メディア「TECH+」立ち上げに併せて編集長に就任して以降も、技術の進化を肌で体感するべく前線にて、技術の変化をウォッチしている。
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