日本代表はFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、今年6月開催の強化試合でブラジル代表と対戦する可能性があるようだ。30日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。

 日本代表は今月24日開催のオーストラリア戦で2-0と勝利し、W杯本大会出場権を獲得。29日に行われたベトナム戦で1-1の引き分けに終わったことにより、アジア最終予選グループBを2位で終えていた。また日本サッカー協会(JFA)は30日、カタールW杯にむけた強化活動の一環として今年6月2日、6日に「キリンチャレンジカップ2022」を開催すると公式発表。4カ国によるトーナメント形式による「キリンカップサッカー2022」を6月10日と14日に行うことも正式決定している。

 JFAは6月に行う強化試合の対戦相手について未定と発表しているが、ブラジル代表が対戦相手になる可能性があるとのこと。『グローボ』はブラジル代表6月の代表活動について「ブラジルサッカー協会(CBF)はオーストラリア国内でブラジル対アルゼンチンを開催するための交渉を進めており、国際サッカー連盟(FIFA)の決定を待っている」と伝えている。

 つづけて「(6月の)代表ウィークは15日間であるため、アルゼンチンの他に2か国と対戦する。ただ、(6月の代表ウィークは)ヨーロッパとアフリカのリーグカレンダーに従っていないため、両方ともにアジア諸国との対戦になることが予想される。ワールドカップの組み合わせ次第では、日本と韓国がブラジルの対戦相手となる」と報道。日本や韓国と対戦する可能性に触れつつも、グループステージで同組となった場合には対戦相手の見直しを行うこともあわせて伝えている。

 パリ・サンジェルマン所属のFWネイマール(30)らを擁するブラジル代表は、W杯南米予選で順調に勝ち点を積み重ねると昨年11月11日開催のコロンビア戦で勝利。11勝1分でW杯出場を決めると、その後も無敗を維持して1位で予選を終えていた。

また、今月31日発表のFIFAランキングでは2位となっており、ポット1入りが正式決定。ポット3に入った日本代表や韓国代表とグループステージで対戦する可能性がある。

 なお、今年6月の日本代表強化試合におけるマッチメイクについては、JFAがイラン・イスラム共和国サッカー連盟(FFIRI)に対してイラン代表との対戦打診を行ったと、今年1月末にイランメディア『ペルシアン・フットボール』が報じていた。4月1日開催のカタールW杯組み合わせ抽選会の結果とあわせて、強化試合の対戦相手についても気になるところだ。