ヴィッセル神戸所属MFアンドレス・イニエスタが、ラ・リーガ(スペイン1部)バルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”に言及。現地メディアのインタビューを通じて、古巣を擁護する姿勢を見せた。

 バルセロナは2001年から18年間にわたり、スペインサッカー連盟審判技術委員会(CTA)のエンリケス・ネグレイラ元副会長が保有する2社(『Dasnil 95』と『Nilsad SCP』)に対して730万ユーロ(約10億円)を支払っていたとして、贈収賄の疑いが持たれている。

 また検察当局は今月10日、2社への送金目的が公式戦で有利な判定を受けることだったと結論。法人としてのFCバルセロナ、バルセロナ元会長のジョゼップ・マリア・バルトメウ氏、ネグレイラ氏を起訴している。ただスペイン通信社『EFE』は、送金による主審判定への影響が不透明であり、証拠がないと伝えている。

 そんな中、イニエスタはスペイン国内ラジオ局『RAC1』の番組に出演。ネグレイラ事件の真相を問われると、「僕から言えることは、バルセロナでプレーしていた期間に何かおかしなことがあったという話は一切聞かなかったし、そのような出来事を見たこともない。

バルセロナがレフェリーを買収していないと、僕は確信している」と、買収疑惑報道に反発している。

 また今季ここまでの古巣の戦いぶりについては、「チャビが監督に就任して以降、バルセロナは明らかに進歩している。今季ラ・リーガで優勝して、来季は全てのタイトルを獲得するために戦うことができると信じているんだ」と評価している。