ブラジル1部サントスは、鹿島アントラーズ所属MFディエゴ・ピトゥカの来季加入を公式発表。鹿島に対して今年夏の移籍期間における同選手放出を働きかけているが、鹿島は応じない姿勢を貫いているようだ。

 サントスは今月20日、クラブ公式ツイッターアカウントにて「ピトゥカは木曜日(20日)に我々と4年間の事前契約を結ぶ」と発表。鹿島に対して同選手の早期放出を求めているほか、鹿島公式SNSアカウントの投稿にはブラジル人SNSユーザーから「Libera O Pituca(ピトゥカに自由を)」「ピトゥカを解放してください」という投稿が殺到している。

 ブラジルメディア『UOL』の報道によると、サントスは来月はじめの追加選手登録期限までにピトゥカを迎え入れたい模様。鹿島はピトゥカを必要不可欠な戦力としてみなしており、契約解除金満額の400万ドル(約5億8000万円)が支払われない限りはシーズン途中での放出に応じないとのこと。サントスに契約解除金を支払う意思はないという。

 ピトゥカは2021年1月にサントスから鹿島へ完全移籍。

今季もここまでJ1リーグほぼ全試合でスタメン出場するなど、主力選手として活躍している。

 なお鹿島は今夏の移籍期間で、ヴァンフォーレ甲府からDF須貝英大を獲得したが、26日時点で中盤の補強は行っていない。スペイン2部レガネスを退団した日本代表MF柴崎岳の動向にも注目が集まっているが、柴崎の去就に関係なくピトゥカ放出の意向はないようだ。