日本代表MF柴崎岳は今年6月のスペイン2部レガネスを退団して以降、フリーの身である。鹿島アントラーズ復帰や恩師の黒田剛監督率いるFC町田ゼルビアへ移籍の可能性も取りざたされていたが、スペイン2部でのプレー続行が現実味を帯びているようだ。

 柴崎はテネリフェやヘタフェなどスペイン国内の複数クラブをへて、2020年9月から3シーズンにわたりレガネスでプレー。昨季は日本代表招集により一部のリーグ戦でメンバー外となったが、それでも30試合に出場。ただスペインリーグの規定であるサラリーキャップ制の影響もあり、昨季をもって契約満了によりレガネスを退団している。

 同選手の去就について、日本国内では鹿島復帰や町田移籍の可能性が報じられた一方で「柴崎本人は海外でのプレー続行を望んでいる」という見方もある。

 またスペイン紙『アス』は今月9日に「複雑な移籍市場で彼の欲求を満たす新天地やプロジェクトが見つからない」と、新天地探しが難航している現状をリポート。古巣であるスペイン3部のデポルティーボ・ラ・コルーニャと2部テネリフェからの関心を伝えていた。

 そんな中、スペインサッカーの情報を扱うX(旧ツイッター)アカウント『Primicias』は23日、柴崎の去就を特集。「元レガネス所属選手の柴崎には、スペイン2部クラブからオファーが届いている。スペイン国外からのオファーもあるが、彼はスペインでどこかのクラブに行くのを辛抱強く待機している」と伝えている。

 Jリーグの第2登録期間(ウインドー)が8月18日に終了したものの、無所属選手については追加登録期限最終日の9月8日まで獲得可能だ。今季のスペイン2部リーグ開幕後も、新天地が決まっていない柴崎。好条件のオファーを待っている可能性が考えられる。