サッカー日本代表の森保一監督は先月31日、今月に行われるドイツ代表やトルコ代表との国際親善試合にむけて、代表メンバーを発表。MF南野拓実(ASモナコ)やFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)らをメンバー外とした理由を説明している。
日本代表は今月の欧州遠征で、ドイツ代表やトルコ代表と激突。日本サッカー協会(JFA)はメンバー発表の記者会見を実施するとともに、会見の様子をJFA公式YouTubeチャンネルにて配信した。
その記者会見で森保監督は、代表メンバーの選考基準やMF久保建英(レアル・ソシエダ)のコンディション、DF毎熊晟矢(セレッソ大阪)初招集の理由などを説明。記者から南野や大迫らのメンバー外について質問が飛ぶと、「判断基準は1つではない」と断った上で「これまでの活動と今回と、ということも含めて、北中米W杯2次予選、AFCアジアカップなど未来に向けて総合的に考えた」とコメントを残している。
この日本代表メンバー発表は、日本国内のみならず韓国でも注目を浴びている模様。韓国メディア『ISプラス』は、日本サッカーファンが最も注目している出来事に大迫と南野の落選を挙げた上で、「森保監督は両選手の招集外について、記者の質問に答えた。ファンも記者会見のライブ配信を通じて、森保監督の説明を聞くことができた」
「記者会見の実施により、日本のファンとメディアは今回の代表メンバーに対する疑問もある程度解消された。どのような方向性をもって代表選考を行ったのかについても理解が可能だった」と、日本代表指揮官による説明を評価している。
その上で、同メディアは記者会見を実施した森保監督を引き合いに、韓国代表指揮官やKFAを以下のように非難している。
「クリンスマン監督は先月に代表メンバーを発表したが、報道資料を配布しただけだ。
「KFAはクリンスマン監督のコメントを付け加えて報道資料を配布した。しかし最近所属クラブで出場機会の少ない選手や、指揮官が直接視察したことのない選手をメンバーに抜擢した理由、過程など不便な内容については別途説明すらなかった」
南野や大迫らのメンバー外に関する森保監督の説明には、一部ファンから不満に声が沸き起こっている。それでも韓国メディアの視点では、記者会見を実施するだけでもサッカーファンに誠実な対応をしたという評価になるようだ。