ブラジル2部ヴィラ・ノヴァFCは今月28日、元U17ブラジル代表FWエロンをJリーグクラブへ完全移籍により放出したと公式発表。一部では「移籍先は大分トリニータなのでは」という憶測が駆け巡っていたが、ベガルタ仙台が同選手の獲得を決めたと、ブラジル国内で報じられている。

 現在25歳のエロンは、身長180cmで右利きのストライカー。ECヴィトーリアをはじめブラジル国内の複数クラブを渡り歩く中、サンパイオ・コヘイア在籍時の2022シーズンは、2部リーグ12試合の出場で1ゴールにとどまっていた。しかし今年1月にカシアスRSへ移籍すると、2023シーズンはブラジル4部リーグ全22試合でスタメン出場して14ゴールをマークした。

 ブラジル4部リーグでの活躍もあり、ヴィラ・ノヴァFCは今年8月に2023シーズン終了後にエロンを獲得することで合意。2年契約締結という条件のもと事前契約を結んでいたが、今月28日になって同選手のJリーグ移籍を公式発表していた。

 そのエロンの移籍先を巡っては、本人が仙台のインスタグラムアカウントをフォローしている一方、21日に関係者とみられる人物5名との記念写真をインスタグラムに投稿した際には、大分トリニータのタオルが写り込んでいた。

 大分、仙台と2クラブが移籍先候補として噂される中、ブラジルメディア『グローボ』は30日に「ヴィラ・ノヴァFCはエロンをベガルタ仙台へ放出」とリポート。これによると、仙台はエロンを移籍金ゼロで獲得。同選手を他クラブへ放出する際、移籍金の一部をヴィラ・ノヴァFCに支払うという条件で合意に達したという。

 なお仙台の外国籍選手では、ブラジル人MFエヴェルトン、MFフォギーニョ、DFキム・テヒョン、FWホ・ヨンジュンが退団している。