浦和レッズは今月13日、ベルギー1部KVCウェステルローへ期限付き移籍していたMF松尾佑介の復帰を公式発表。ただ松尾本人はウェステルロー残留を望んでいたと、ベルギー国内で報じられている。

 松尾は2021年12月に横浜FCから浦和へ完全移籍。2022シーズンにJ1リーグで25試合に出場して4ゴールをあげるなど主力選手として活躍すると、昨年1月末にウェステルローへ1年レンタルにより加入していた。

 ウェステルロー加入当初は出場機会に恵まれなかった松尾だが、3月中旬以降は公式戦ほぼ全試合でスタメン出場。ベルギー1部5位から8位までの4クラブによるプレーオフでも6試合中5試合の出場で1アシストと、結果を残して2022/23シーズンを終えていた。しかし今季はリーグ戦20試合中スタメン出場9試合でノーゴール。先月8日のリーグ戦から4試合つづけて出番なしと、厳しい立場に置かれていた。

 そんな松尾の去就を巡っては、ベルギーメディア『Voetbal』が先月27日に「ウェステルローは買い取りオプション行使により松尾を完全移籍で獲得するという選択肢はないが、期限付き移籍期間の延長を検討」とリポート。

 ベルギー紙『GVA』は今月3日に「浦和の提示額が高すぎるため、完全移籍での獲得は選択肢にない。ウェステルローは期限付き移籍期間延長で浦和と交渉する予定だ」と伝えていたが、結局松尾のウェステルロー残留は実現しなかった。

 そんな中、『GVA』は13日に松尾が浦和復帰に至った背景について「ウェステルローは彼も残留させたかった」とした上で、「松尾自身もウェステルロー残留に前向きだった」とリポート。その上で「ウェステルローは昨年夏の移籍市場で多額の投資を行った。高額だったため、松尾の完全獲得は選択肢になかった。

再レンタルの試みも失敗に終わった」と綴っている。

 わずか1年で浦和に復帰した松尾。同クラブのファン・サポーターから大きな期待を寄せられている中、本人は欧州再挑戦を望んでいるかもしれない。

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