かつて京都パープルサンガ(現京都サンガ)やジュビロ磐田などでプレーしていた元日本代表選手の松井大輔氏が、内田篤人氏とともに今季の明治安田J1リーグを展望。開幕節のガンバ大阪でもロングスローや時間稼ぎとも解釈可能なプレーが見られた町田ゼルビアや、昨季J1覇者であるヴィッセル神戸の戦いぶりにも言及した。

 町田は2022シーズン終了後に青森山田高校サッカー部から黒田剛監督を引き抜くと、翌2023シーズンにクラブ史上初となるJ1昇格、J2優勝を達成。一方でファウルや遅延行為、青森山田高校が多用しているロングスローなどを巡って議論が白熱。G大阪戦でも日本代表GK谷晃生がボールをキャッチした後にピッチに倒れ込む仕草を何度も見せ、90+2分に遅延行為に該当するとしてイエローカードを提示された。

 町田の戦い方やはじめ、Jリーグクラブのプレースタイルを巡りファン・サポーターの間で議論が白熱しているが、松井氏はこの状況を前向きに捉えている模様。インターネット動画配信サービス『DAZN』で2月29日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』第171回にゲスト出演した同氏は、J1開幕節の試合結果を振り返る際に「今季のJリーグは面白い」と切り出すと、その理由について以下のようなコメントを残した。

 「サンフレッチェ広島とか川崎フロンターレとか横浜F・マリノス、繋ぐサッカーと言われているチーム、ヴィッセル神戸や町田ゼルビアとか、ショートカウンターやロングパス(を武器とする)チームの二極化に分かれているかなと。『サッカーはやっぱり面白い方が良いのか?』といった論争があったり、見方を変えても面白くなるのかなと思っている」

 一方、内田氏は2月22日配信開始の同番組でセレッソ大阪を優勝候補に挙げていた。そのC大阪は開幕節FC東京戦で2点リードから追いつかれて引き分けに終わったが、「ゴールが決まったということもあるけど、試合の流れとか要所見ていたら、(開幕節のFC東京戦は)面白かったと思う」と私見を述べている。

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