ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)所属の日本代表DF町田浩樹は、今月9日に行われたベルギーカップ決勝で決勝ゴールをマーク。海外移籍後、初めてタイトルを獲得したが、現地ではステップアップ移籍の可能性が報じられている。


 町田の去就を巡っては、今年1月にトッテナム・ホットスパー移籍の可能性をベルギー国内の複数メディアが報道。ベルギーの移籍市場に精通しているサシャ・タヴォリエリ氏は先月24日、自身のYouTubeチャンネルで「複数クラブが町田の争奪戦を繰り広げている。現時点でノッティンガム・フォレストとクリスタル・パレスが有力だ。26歳の町田にとって、プレミアリーグ挑戦は理想的なタイミング。ユニオンSGは退団を容認するだろう」と語っていた。

 また同氏は、ユニオンSGの要求額が移籍金とボーナス合わせて1500万ユーロ(約24億9000万円)にのぼると私見を披露。
ユニオンSGは昨年3月、買い取りオプション行使により町田を鹿島アントラーズから完全獲得しているが、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が「ユニオンSGが鹿島に100万ユーロ(当時約1億4000万円)以上を支払う」と伝えていただけに、ユニオンSGは15倍近くの金額で日本代表DFを放出する可能性がある。

 すると、ベルギーメディア『Voetbal』は今月8日にユニオンSG所属選手の去就を特集。「今年の夏にも複数選手の退団が予想される」とした上で、町田について「イングランド方面からの関心が期待される」と綴っているが、関心を寄せているクラブの名前は挙げていない。

 今季ここまでベルギー1部リーグで29試合に出場するなど、主力センターバックとして活躍している町田。今年6月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選での日本代表招集とともに、欧州5大リーグへの挑戦が期待される。