横浜FCからNECナイメヘンへ期限付き移籍中のFW小川航基は、今月10日開催のオランダ1部リーグ第25節ヘーレンフェーン戦で今季12ゴール目をマーク。北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の日本代表メンバー入りが濃厚とみられる中、現地ではナイメヘン完全移籍加入が確実視されているほか、クラブ内での称賛が相次いでいるという。

 現在26歳の小川はジュビロ磐田、横浜FCを経て、昨年6月にナイメヘンへ加入。2023/24シーズン開幕戦から2試合つづけてゴールを奪うと、昨年11月以降はリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場。先月27日に行われたオランダカップ準決勝戦でゴールを挙げ、チームを勝利に導いた。するとヘーレンフェーン戦では67分、右サイドのコーナーキックからヘディングシュートで流し込み、先制ゴールをマーク。再び勝利の立役者となった。

 試合後、オランダメディア『Voetbal』は「小川はナイメヘンにとって、今季のサプライズのひとりだ」と絶賛。

ロジェール・マイェル監督が「彼が海外挑戦1年目でこれだけの良いパフォーマンスを発揮しているのは素晴らしいことだ」と称えると、同メディアは以下のように評している。

 「小川は翻訳サイトと毎週の英語レッスンの助けを借りて、着実にオランダ語をマスターし始めている。マイェル監督は『彼と深い内容の会話をするのが難しい。だが、冗談やいたずらを通じて我々はお互いのことを理解している』と語っている。小川の影響力はピッチ外にも広がり、彼の明るい性格と勤勉さが高く評価されている」

 また小川の去就については、ナイメヘンのテクニカルディレクター(TD)を務めるカルロス・アルバース氏が今月1日、オランダメディア『NOS』のインタビューで「(小川の買い取りオプション行使について)今月中に決断を下す予定だ」とコメント。『Voetbal』も「クラブ経営陣はレンタル移籍を完全移籍に変更することを強く検討している」と伝えている。