問題のシーンは、神戸が1-2とビハインドの88分。神戸は左サイドからのクロスにFW宮代大聖らがゴール前で合わせきれず、GKポープ・ウィリアムにキャッチされる。すると、ペナルティエリアで競り合っていた上島、さらにはボールとは関係ない場所で横浜FM所属MFナム・テヒがピッチに倒れ込み、プレーが中断。数十秒後に再開されたが、神戸側からは拡声器を通じて「おい早く立てよ!おい!立てよオラ!」という声が。ポープがボールをピッチに置いて時間を消費する時にも「おいヘタレ!ヘタレ!」という声が飛んでいる。
こうした野次がインターネット動画配信サービス『DAZN』の集音マイクに拾われただけに、X(旧ツイッター)では「神戸サポーター酷い」「拡声器もってる人間がこんな発言を相手キーパーにして良いのか?」といった批判が噴出。「神戸のコールリーダー出禁で!」「三木谷会長は無期限入場禁止処分を科してほしい」と、コールリーダーへの厳罰待望論も湧き起こっている。
Jリーグ公式戦でのブーイングや対戦相手へのリスペクトに関しては、神戸の三木谷浩史会長のSNS投稿が話題を呼んでいた。同会長は先月18日深夜に「神戸のサポーターへ提案があります」と切り出すと、「つねにあいてにたいするリスペクトを忘れず、味方を鼓舞する。神戸はそういう事ができる可能性があるクラブだと思っています。国際的に様々なものを受け入れ、日本を代表するクラブになり、日本の新しい象徴となりましょう」とファン・サポーターに呼びかけていた。
一部の神戸サポーターによる横浜FM戦での行為は、三木谷会長の思いに反するものである。