U20日本代表DF菊地脩太は今月19日、清水エスパルスからモンテディオ山形へ育成型期限付き移籍により加入。育成型期限付き移籍の新ルールが適用された初めての選手として、Jリーグの歴史に名を刻んでいる。


 日本サッカー協会(JFA)は今年1月12日に「プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則」の一部を改正。育成型期限付き移籍の定義について、昨季までは「移籍元チームのリーグよりも下位のリーグのチームへの期限付き移籍であること」と定めていたが、今季からは「移籍元チームのリーグより上位のリーグのチームへの期限付き移籍ではないこと」と変更。同一カテゴリー間での移籍も可能となったのだ。

 これにより、菊地は新ルール該当選手の第1号に。山形の広報スタッフである大友春利氏は19日夜、育成型期限付き移籍のルール変更に関するSNS投稿が多く見られる中、X(旧ツイッター)で「公式リリースに対しての引用コメントで、『育成型期限付き移籍』についての言及が多かったことに驚きました!みなさんの関心のベクトルに気が付けず」と綴っている。

 清水の下部組織出身である菊地は、プロ1年目の2022年7月にV・ファーレン長崎へ育成型期限付き移籍も、J2リーグ2試合の出場にとどまり、わずか半年で清水へ復帰。
2023シーズンも公式戦4試合の出場にとどまった一方、年代別の日本代表にメンバー入り。昨年はU20日本代表の一員として、AFC U20アジアカップやFIFA U20ワールドカップに参戦していた。

 国際舞台でのプレー経験を持っているだけに、山形サポーターから早くも期待を寄せられている菊地。まずは新天地で出場機会を確保したいところだ。