サンフレッチェ広島は今月6日に行われた明治安田J1リーグ第12節で、名古屋グランパスに2-3と敗北。試合後、エディオンピースウイング広島のホームゴール裏からブーイングが湧き起こった一方で、名古屋戦後の練習日程を巡る議論が白熱。
一部からの批判が物議を醸している。

 今季序盤から町田ゼルビアやセレッソ大阪などと上位争いを繰り広げている広島だが、4月13日のアビスパ福岡戦以降はリーグ戦4試合続けて引き分け。今月3日開催のアルビレックス新潟戦では、前半33分に相手が退場者を出して数的優位に立ったものの、後半アディショナルタイムに同点ゴールを許していた。

 結果がついて来ない中で迎えた名古屋戦では、前半2分にFWパトリックに先制ゴールを許すと、同18分にも追加点を献上。後半3分に追いついたものの、精彩を欠くプレーが目立つ中で同39分にDF佐々木翔がオウンゴール。勝ち点1を落とす格好となっただけに、試合後には選手に対する厳しい声が挙がっている。


 直近1カ月で福岡、札幌、奈良、新潟へ遠征し、新潟戦から中2日で名古屋戦に臨んだ広島。公式サイトのチームスケジュールによると、疲労蓄積を考慮されてなのか、今月7日から3日間のオフが設けられている。

 ただ名古屋戦での敗北を受けて、X(旧ツイッター)上では「3日間のオフをとる場合ではない」「休んでいる暇があるなら練習しろ」などといった声が。このような批判に対して「過酷な遠征が続いていたから、休養は必要」「批判している人は、何もチーム事情分かっていない」という反論も見受けられる。

 また、広島を応援しているイラストレーターのりおた氏は、「練習しろ」という意見に疑問を抱くファンの声に反応。「最近ハイペースで連戦続いてたし、なかなか勝ち切れないので、良いリフレッシュになってほしいですよね」と3日間のオフを前向きに捉えている。


 選手やクラブへの過度な批判が引き起こす問題と言えば、ツエーゲン金沢の「コーラ苦情」が記憶に新しい。同クラブのスタッフである辻尾真二氏は、昨年9月4日にXで「『選手がコーラ飲んでる』通報を事務所にするのはやめて頂きたいです。クラブスタッフも対応に苦労します」と投稿。

 柏レイソルベガルタ仙台OBで現在神奈川県社会人サッカーリーグ品川CCのコーチを務める鎌田次郎氏が、辻尾氏の投稿を引用した上で「スポーツ選手は大体の人が言われてそう。『〇〇してる暇あるなら練習しろ』。ちなみに私は洗車」と綴っていた。