セルヴェットFC所属DF常本佳吾に、日本代表入り待望論が噴出。鹿島アントラーズ時代の恩師であるレネ・ヴァイラー監督のもとで活躍し、スイス1部リーグのベストイレブンに選出されただけに、ステップアップ移籍を期待する声も挙がっている。


 常本は2021年に鹿島へ加入すると、プロ1年目からリーグ戦26試合でプレー。監督交代が激しい中でも、カルロス・ザーゴ、相馬直樹、ヴァイラーなど複数の指揮官から主力扱いを受けると、2023年7月にセルヴェットへ完全移籍。ヴァイラーとの再会を果たしている。

 セルヴェット移籍直後に1か月以上の負傷離脱を余儀なくされた常本だが、9月下旬に復帰して以降はリーグ戦27試合のスタメン出場で3ゴールをマーク。右サイドバックのレギュラーとして、チームの上位躍進に大きく貢献すると、今月7日にX(旧ツイッター)で「スイス1部リーグベストイレブンのひとりとして認められたことを、心から光栄に思い、感謝しています。この功績は僕だけのものではなく、チームメイト、家族、コーチ、そしてセルヴェットFCに関わるすべての人のものです」と投稿している。


 海外挑戦1年目から結果を残しているだけに、Xでは「日本代表に選ばれていないのが謎すぎる」「森保監督は常本を招集すべき」「日本代表の右サイドバック争いはきついけど、見てみたい」といった声が。森保ジャパンは北朝鮮戦の不戦勝により、FIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選通過を決めているほか、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)にパリ五輪世代U23日本代表の活動に参加する可能性があるだけに、今年6月のミャンマー戦、シリア戦は新戦力発掘のチャンスと考えらえる。

 また、常本には「ここからステップアップ移籍はあるのか、楽しみ」「来季はビッグクラブ行きかな」と欧州でのステップアップを望む声も。今月7日時点で他クラブからの関心は欧州で報じられていないが、ブンデスリーガをはじめ主要リーグ所属クラブからのオファーが期待される。

 日本代表の右サイドバックでは、DF菅原由勢(AZ)がしばらくレギュラーを張っていたものの、今年1,2月のAFCアジアカップでは守備面で不安定なパフォーマンスを露呈。DF毎熊晟矢(セレッソ大阪)の台頭が目立っているが、常本がこの競争に割って入るか注目が集まる。