ASモナコ所属の日本代表MF南野拓実が、リーグアン(フランス1部)で通用する選手の特徴を分析。自身とスタッド・ランス所属FW伊東純也を比較したほか、日本代表の競争力激化、レベルアップにむけて必要なことや自身の今後についても語っている。


 南野はセレッソ大阪、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク、リバプールと渡り歩き、2022年夏からモナコでプレー。加入1年目の2022/23シーズンはフィジカル重視の戦術に苦労したが、ザルツブルクの恩師であるアドルフ・ヒュッター監督のもとで迎えた今季は主力選手として活躍。今季ここまでリーグ戦29試合の出場で9ゴール6アシストと結果を残している。

 日本代表でも再び存在感を発揮している南野だが、今月7日にリーグアン公式サイトで公開されたインタビュー動画で「リーグアンは他のリーグと比べて、よりダイナミックでタフ。1対1の状況が多いと思う」と同リーグの特徴に言及。

 「(リーグアンの特徴に)適用するのに時間がかかったけど、守備でも攻撃でも目の前の1対1における間合い、相手の外し方、1対1の局面にならないためのボールの貰い方などの部分で、モナコに来たばかりの時と比べて良くなっている」と自身の成長を強調している。


 また、南野は日本人選手がリーグアンで成長できる可能性を訊かれると「難しい。クラブにもよる」と前置きした上で、以下のように語った。

 「フランスだと、純也君のような割と特徴のある選手の方がもしかしたらフィットするのかな。1対1の場面が多いので、そこで勝つ選手が重宝されると思う。逆に僕のようなスペースを見つける能力や、ターンして攻撃に繋げる(タイプは厳しい)。そういう特徴を持ったクラブに行けば、このタフなリーグでもやれるという自信がつくと思う」

 狭いスペースにおけるボール捌きを得意とする自分自身が、リーグアン向きではないとの見解を示した南野。
それでも「欧州5大リーグに色々な選手がいれば、日本代表の競争も激しくなるし、それは日本にとって絶対に必要なこと。だからこそ、僕とか純也君、(中村)敬斗君がもっとリーグアンで活躍して、日本人選手の評価を上げて、どんどん色々な日本人選手がリーグアンでプレーできるようになればと思う」と語るなど、モナコでのプレー続行に対する意欲を覗かせた。