2024明治安田J1リーグ第33節の10試合が10月4日~6日に開催された。首位を走るサンフレッチェ広島は残留争い中のジュビロ磐田を2-1で退け首位キープ。
また、2位で追うヴィッセル神戸も京都サンガを下して広島との勝ち点差を1のままとした。

一方で、3位の町田ゼルビアは川崎フロンターレに大敗。今季初の連敗となり、広島との勝ち点差を6に広げられている。注目の残留争いでは最下位のサガン鳥栖、19位の北海道コンサドーレ札幌ともに終盤の失点で勝ち点3を逃した。ここでは、そんな第33節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。

町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

GK:上福元直人(湘南ベルマーレ

前節、2点ビハインドからの逆転勝利を収めた湘南ベルマーレは第33節で直近6戦負けなしと好調な東京ヴェルディと対戦。2-0で第26節以来となる無失点勝利を収めた。決してピンチが少ないわけではなかった今節、決定機を阻止し続けたのがGK上福元直人だ。狙いすましたミドルシュートや背後を突くパスに対する的確なタイミングでの飛び出し、最終盤には枠に吸い込まれるようなシュートを掻き出すなど、圧巻の働きで勝利の立役者となった。

  • 最終スコア:2-0
  • 前節からの順位変動:湘南(16位→15位)、東京V(6位→8位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

DF:佐々木翔(サンフレッチェ広島)

第32節では町田ゼルビアとの直接対決を制したサンフレッチェ広島。今節はジュビロ磐田との1戦に臨んだ。ヴィッセル神戸が猛追してくるなかで、何としても勝利が欲しいこのゲーム。前半終了間際に先制点をもたらしたのがDF佐々木翔だ。コーナーキックのこぼれ球を、ゴール前の混戦のなかでクリアボールに足を当てて先制ゴールをマーク。
もちろん守備でも出足鋭く、相手の前線の選手に収めさせない対応を見せるなど安定感を見せ勝利の原動力となった。

  • 最終スコア:2-1
  • 前節からの順位変動:広島(1位→1位)、磐田(18位→18位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

DF:ドウグラス・グローリ(アビスパ福岡

11試合勝利のないアビスパ福岡はホームで名古屋グランパスと対戦。終盤までゲームが動かない緊迫した展開の中、終盤DF小田逸稀のゴールで先制に成功し久々の勝利を手にした。そんなゴールをお膳立てしたのが、DFドウグラス・グローリだ。ロングスローの流れからエリア内でボールをつないで先制点をアシスト。もちろん守備でも簡単に前を向かせない厳しいチェックで無失点に貢献。チームに白星をもたらした。

  • 最終スコア:1-0
  • 前節からの順位変動:福岡(12位→11位)、名古屋(8位→9位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

DF:三浦颯太(川崎フロンターレ)

今季2度目の連勝を狙う川崎フロンターレは、今季ホームで敗れた町田ゼルビアとの一戦に臨んだ。序盤に先制を許す難しい展開の中、前半の半ばに振り出しに戻すゴールを挙げたのがDF三浦颯太だ。全力のスプリントでゴール前に侵入すると、逆サイドネットを揺らす鋭いシュートで同点ゴールをマーク。後半にはグラウンダーのクロスからアシストも挙げるなど、終始存在感を放った。

  • 最終スコア:4-1
  • 前節からの順位変動:川崎(11位→10位)、町田(3位→3位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

MF:知念慶(鹿島アントラーズ

上位3クラブを追う鹿島アントラーズはアルビレックス新潟と対戦。今季は前年までとは異なり、中盤での起用が多いMF知念慶は今節でも中盤の底で存在感を示した。切り替えの早さとボール奪取力を活かして先制点のきっかけを作ると、その後もクリーンなタックルでボールを刈り取るなど見せ場を多く作り、無失点勝利の立役者となった。


  • 最終スコア:4-0
  • 前節からの順位変動:鹿島(4位→4位)、新潟(14位→14位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

MF:脇坂泰斗(川崎フロンターレ)

前節5ゴールを挙げる大勝を収めた川崎フロンターレ。第33節では優勝争いを繰り広げる町田ゼルビアと対戦した。先制点を許すゲームの中でも、MF脇坂泰斗は落ち着いたボール捌きでリズムをもたらしていた。視野の広さを活かしたスペースへの正確なフィードや狭いところを抜くパスなどでチャンスを創出。逆転ゴールのアシストもマークし勝利の立役者となった。

町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

MF:為田大貴(セレッソ大阪

10月2日に行われた大阪ダービーを制し連勝を狙うセレッソ大阪は、第33節で浦和レッズと対戦。前半に挙げた先制点を守り抜き、ダービーと同様にウノゼロの勝利を収めた。序盤にゲームが動いた今節、結果的にこのゲーム唯一となるゴールを奪ったのがMF為田大貴だ。コーナーキックの場面、大外にポジションを取るとボレーで上手く合わせて先制ゴールをマーク。チームに勝利をもたらした。

  • 最終スコア:1-0
  • 前節からの順位変動:C大阪(9位→7位)、浦和(13位→13位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

MF:樋口雄太(鹿島アントラーズ)

7試合ぶりの勝利を目指す鹿島アントラーズ。第33節では、直近の不調が嘘のように4ゴールを挙げる大勝を収めた。そんなゲームで2ゴールの活躍を見せたのがMF樋口雄太だ。前半の早い時間に先制点を奪った今節、ラストパスを丁寧に押し込んで追加点をもたらすと、前半終了間際にもフリーキックの流れから右足を振り抜き鮮やかにゴールをマーク。勝利に大きく貢献した。


町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

MF:マテウス・サヴィオ(柏レイソル

早く残留争いから抜け出すためにも勝ち点3が欲しい柏レイソルは、横浜F・マリノスをホームに迎えた。開始早々に挙げた先制点を守り抜き勝利を収めたこの試合。唯一となるゴールを挙げたのが、今季も柏における攻撃のキーマンを務めるMFマテウス・サヴィオだ。相手の股を抜くニアへのシュートで先制点を挙げると、その後もスルーパスでの決定機演出など躍動。残留に向け大きな勝ち点3獲得に大きく貢献した。

  • 最終スコア:1-0
  • 前節からの順位変動:柏(17位→16位)、横浜FM(10位→12位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

MF:佐々木大樹(ヴィッセル神戸)

6連勝を目指すヴィッセル神戸は京都サンガと対戦。互いに球際の激しさを随所に見せる好ゲームとなった今節、前半のうちに緊急出場となったMF佐々木大樹が躍動した。前半終了間際のフリーキックの場面、大外からヘディングを叩き込んで追加点をもたらすと、終盤にはコーナーキックを同じく大外で折り返して勝ち越しゴールの起点に。2ゴールに関わる存在感を示して勝利に大きく貢献した。

  • 最終スコア:3-2
  • 前節からの順位変動:神戸(2位→2位)、京都(15位→17位)
町田が優勝争いから後退。第33節ベストイレブン&ハイライト【J1リーグ2024】

FW:宇佐美貴史ガンバ大阪

直近9試合勝利のないガンバ大阪は、北海道コンサドーレ札幌と対戦。開始早々に先制点を許しそのまま試合終了かと思われたが、後半アディショナルタイムの連続得点で劇的な勝利を収めた。そんな逆転劇の立役者となったのが、今節ベンチスタートとなっていたFW宇佐美貴史だ。後半途中に投入されると、PK成功で同点ゴールをマーク。さらに最後には、エリア内で相手を剥がしながらの落ち着いたシュートで逆転ゴールを挙げ、敗戦濃厚なゲームをひっくり返して見せた。


  • 最終スコア:2-1
  • 前節からの順位変動:G大阪(5位→5位)、札幌(19位→19位)
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