米国株の大幅上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は上げ幅を拡大し38900円台まで上昇する場面も見られたが、買い一巡後は、円高ドル安を材料にトヨタ自<7203>など自動車株の多くが下落したことなどが重しとなり上げ幅を縮小。一時、前日比マイナス圏まで押し戻されるなど引き続き上値の重い展開となった。
大引けの日経平均は前日比128.02円高(+0.33%)の38572.60円となった。東証プライム市場の売買高は17億7226万株。売買代金は4兆1347億円。業種別では、証券・先物、石油・石炭、サービス、パルプ・紙、保険などが上昇した一方、海運、空運、輸送用機器、食料品、医薬品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は37.1%、対して値下がり銘柄は58.9%となっている。
日経平均採用銘柄では、エンジン不正問題で米当局と和解した日野自動車<7205>が買われたほか、円高を材料にニトリホールディングス<9843>が買われた。
一方、株式売り出しで需給悪化懸念が意識されて村田製作所<6981>が売り優勢となったほか、円高ドル安を受けて、トヨタ自、日産自<7201>、マツダ<7261>、スズキ<7269>、SUBARU<7270>など自動車株の多くが下落した。また、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株が弱い。このほか、オリンパス<7733>、横浜ゴム<5101>、コニカミノルタ<4902>、パナソニックHD<6752>などが下落した。