米国株高を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。寄付きの日経平均は5日続伸で40000円台を回復した後、じりじりと上げ幅を広げ、1月7日以来の40200円台まで上昇した。ランチタイムに発表された日本銀行による金融政策決定会合での0.25%利上げ実施は、織り込み済の結果だったこともあり、発表後は週末要因などから足元の上昇に対する利益確定売りが先行。日経平均は5日ぶりの反落となったが、終値では小幅安に留まった。
大引けの日経平均は前日比26.89円安(-0.07%)の39931.98円となった。東証プライム市場の売買高は18億6669万株。売買代金は4兆5000億円。業種別では、輸送用機器、石油・石炭、ガラス・土石、パルプ・紙、その他金融などが下落した一方、その他製品、海運、証券・商品先物、サービス、食料品などが上昇した。
日経平均採用銘柄では、25年3月期見通しが市場予想に届かなかったことが嫌気されてディスコ<6146>が大幅安となったほか、ホンダ<7267>、日産自<7201>の持ち株会社に参画せずと報じられた三菱自<7211>も売り優勢となった。また、決算を発表したニデック<6594>も軟調。このほか、ソシオネクスト<6526>、富士電機<6504>、マツダ<7261>、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクG<9984>、王子HD<3861>などが売られた。
一方、ディー・エヌ・エー<2432>、オリエンタルランド<4661>、東宝<9602>などエンタメ系が上昇し、任天堂<7974>は上場来高値を更新した。また、三菱重工<7011>も強い。このほか、住友ファーマ<4506>、住友化学<4005>、サッポロホールディングス<2501>、日揮ホールディングス<1963>、バンダイナムコHD<7832>、キッコーマン<2801>、カナデビア<7004>、オムロン<6645>などが買われた。